つらい肩こり、我慢していませんか?
肩が重だるかったり、痛みがあったりすると、なんとなく気分もスッキリしませんよね?
肩こりは、放っておくと頭痛や抜け毛、白髪、気分の落ち込みといった体調不良を引き起こしかねません。
現代人は、スマートフォンやパソコンの普及に伴い、下を向いている時間が昔に比べて増えたと言われています。
その分どうしても姿勢が悪くなりがちで、肩がこりやすくなっているのです。
こんな人は肩こりに要注意!
もし次の条件に当てはまるのであれば、そうでない人よりも意識して肩こり対策をしましょう。
- ・長時間同じ姿勢でいることが多い
- ・スマートフォンやパソコンを見ていることが多い
- ・太っている
- ・痩せすぎである
- ・冷え性である
- ・なで肩である
以上の条件に当てはまる人は、肩こりの悪循環に陥りやすいタイプです。
肩がこっているのに放置しておくと、筋肉が強張る→血行が悪くなる→必要な酸素や栄養が行き届かずさらに筋肉が強張るという悪循環に陥り、さらに肩こりがひどくなってしまいます。
また、なで肩体型の人は腕の重みが肩にかかりやすいだけでなく、カバンなどを持つ際に必要以上に肩を持ち上げなければならないので、肩がこりやすいといわれています。
生まれつきなで肩の人もいれば、重い荷物を肩にかける・猫背といった生活習慣でなで肩になることもあるので、一度自分の肩のタイプをチェックしてみましょう。
肩こりを放っておいても良いことは一つもありません。
肩こりが起きる仕組み知って、積極的に肩こりの予防・解消に取り組みましょう。
どうして肩がこるの?
では、どうして肩がこるのでしょうか?
肩こりは一般的に「首や肩周りの筋肉の疲労」が原因だといわれています。
私たちの首や肩周りの筋肉には、常に頭部の重さと腕の重さが掛かっています。
頭部の重さは約5kg~6kg、腕の重さはその人の体重の1/16程度です。
そんな重さを常に支え、必要に応じて動かすとなると、筋肉に大きな負担が掛かることは想像に難くありませんよね?
また、長時間同じ姿勢でいると、筋肉が強張って、血行が悪くなってしまいます。
すると、筋肉の中に疲労物質がどんどん溜まって、肩がこってしまうのです。
日本人の慢性病ともいえる肩こりですが、放っておくと強張った筋肉の周囲で炎症が起き、痛みや痺れが出てくることもあります。
肩こりがひどい場合は、我慢をせずに痛み止めや湿布薬などを使って症状を抑えましょう。
その上で、適度にストレッチをしたり、ツボを刺激したりして肩こりの予防・改善に努めることが重要です。
首こりにも要注意!
肩こりに悩まされている人の中には、首もこっているという人が少なくありません。
普段からデスクワークが多い人や、下を向いていることが多い人などは首のこりにも要注意です。
首には様々な神経が通っています。
首こりが悪化すると、手や腕のしびれ・痛みなどが出てくることもあるので、肩こり解消だけでなく首こり解消にも努めましょう。
「首が疲れたなぁ」と感じた時は、首の後ろを温めるなどして血行を良くしてあげるのがおすすめです。
また、長時間同じ姿勢でいるときは、1時間に10分程度休憩し、首や肩のストレッチを行いましょう。
肩こりに効くツボ5選
肩こりを解消するには、痛み止め・湿布薬の使用や、適度なストレッチが効果的です。
マッサージも良いでしょう。
しかし、より手軽に肩こりを解消したい場合は、ツボ押しがおすすめです。
ここでは、肩こりに効くツボを5か所ご紹介します。ぜひ参考になさってみてください。
肩井(けんせい)
首の付け根と肩先を結んだ線の中央にあるツボが「肩井(けんせい)」です。肩の一番高いところを押したとき、痛む場所にあります。
肩だけでなく全身の血行を良くしてくれるとされています。
反対側の手を当て、指の腹で揉みほぐしながら押しましょう。
天柱(てんちゅう)
「天柱(てんちゅう)」は首の後ろにあるツボです。首筋の少し外側、うなじのくぼみのところにあります。
首のこりだけでなく疲れ目にも良いツボなので、パソコン作業などが多い人は刺激してみましょう。
親指の腹で押しながら頭のマッサージもしてみてください。首の血行が良くなって、頭がすっきりします。
合谷(ごうこく)
手の人差し指と親指の間にあるのが「合谷(ごうこく)」です。万能のツボといわれています。
親指と人差し指の骨が交わったところから少し人差し指側よりのくぼみにあるので、探してみましょう。
肩こりはもちろん首のこりや手のしびれなど様々な症状に良いとされています。
親指を当てて、少し強めに気持ちよいと感じるまで揉んでみましょう。
翳風(えいふう)
「翳風(えいふう)」は耳の付け根の後ろにあるツボです。耳の後ろに手を当てて、口を開けたときくぼむ場所にあります。
左右のツボに中指を当てて、優しく押しましょう。
中府(ちゅうふ)
鎖骨の下のリンパ節には「中府(ちゅうふ)」というツボがあります。
パソコンやスマートフォンを使った作業が多い人はこの部分が固くなりやすいので、意識してほぐしてあげましょう。
反対側の手を当て、親指以外の4本の指で刺激します。円を描くように優しく揉み解してください。
ツボは優しく刺激して
ツボを刺激するときは、「優しく」が基本です。
ツボ押し棒などを使ってグリグリと刺激したくなる気持ちもわかりますが、肌を傷めることにもつながるのでやめましょう。
指先を使って、気持ちいいと感じる強さで優しくほぐすのがポイントです。
また、ホットタオルなどを当てて温めながら行うのも良いでしょう。
ツボへの刺激で肩こり解消!
慢性的な肩こりに悩んでいる人の中には「つらい肩こりとは一生付き合っていくしかない……」とあきらめてしまっている人もいるのではないでしょうか?
しかし、毎日の心がけやツボ押しで、肩こりを予防・改善することができます。
まずはお風呂上りのツボ押しから始めてみてください。