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口臭のイメージ

自分では意外と気付かない!口臭の原因と対策

「自分ではわからないけれど、口が臭いと言われた」「どうにかして口臭を無くしたい!」など誰もが一度は口臭に悩んだことがあるのではないでしょうか?口臭を予防するために市販のアイテムを使っているという人も多いと思いますが、なかなか思ったような効果が得られない場合も少なくありません。

そんな時は、口臭の原因を知ることから始めましょう。 口臭と一口に言っても、その原因は様々です。原因によって効果的な対策も違ってきます。ここではそんな口臭の原因と対策を詳しく解説していきます。

口臭は意外と自分では気付かない

口臭のイメージ

「もしかして、臭ってる……?」
自分が話している相手の表情が引きつっているのを見て、初めて自分の口臭を気にする人も少なくありません。

口臭は、自分ではなかなか気づくことができない臭いの一つです。
口臭があると、人と会って話したりすることが憂鬱になってしまいますよね。

「どうにかして口臭を無くしたい!」と思っている人もたくさんいることと思います。

そんな時は、口臭の原因を知ることから始めましょう。
原因に合った対策を行うことで、効果的に口臭を予防することができます。

自分の口臭をチェックしてみよう!

口臭の原因を突き止める前に、自分の口臭をチェックしてみましょう。
口臭チェックの方法は簡単です。次のポイントをチェックしてみてください。

舌苔のニオイをチェック

下に白い苔のようなものが付いていないかチェックしてください。白い苔のようなものは「舌苔(ぜったい)」といって、その正体は舌の上に付着した細菌や食べかすです。体調やストレスによって増えたり減ったりします。

口臭をチェックするときは、ティッシュや布などで優しく擦って、そのニオイをチェックしてみましょう。

歯の隙間の歯垢をチェック

歯みがきをしても、歯の隙間にある歯垢はなかなか取り除けません。
この取り除ききれなかった歯垢が口臭の原因になっていることもあるので、チェックしてみましょう。

糸ようじやデンタルフロスなどを歯の隙間に入れ、歯垢を取り除きます。そのうえで、糸ようじやデンタルフロスに付いた歯垢のニオイをチェックしてみましょう。

唾液の味をチェック

もし口の中が酸っぱく感じたり、苦く感じたりする場合は、口臭がキツくなっているかもしれません。

歯垢や食べかすが溜まっていたり、口臭を発生させる菌が増えていたりすると唾液の味に変化が感じられるので、唾液の味にも注目してみましょう。

ポリ袋でチェック

ポリ袋を用意してチェックする方法もあります。

小さなポリ袋を2枚用意して、片方には空気を入れます。もう片方に息を吐きだし、二つを嗅ぎ比べてみましょう。

空気の入ったポリ袋のニオイを嗅いでから息を入れた袋のニオイを嗅ぐと、違いがわかりやすいです。

口臭チェッカーでチェック

現在は、口臭の強さを測定する「口臭チェッカー」という機械も市販されています。
手軽に口臭の強さを測定することができるので、口臭が気になる人は利用してみてください。

どうして口が臭くなるの?

自分の口の口臭

口臭と一口に言っても、その原因は実に様々です。
原因によって効果的な対策も変わってくるので、まずは口臭の原因を一つ一つ見ていきましょう。

1.唾液の分泌が少ないため

皆さんの口の中は、いつも潤っていますか?
唾液は、口の中を清潔に保つために欠かせない存在です。

普段から口呼吸だったり、強いストレスを感じたりしていると、唾液の分泌が減って口の中が乾燥してしまいます。

すると口の中の環境が乱れ、口臭の原因となる菌が繁殖しやすくなります。

また、女性の場合はホルモンバランスの変化によっても口の中が乾燥しやすくなるため、意識的に口を動かして唾液を分泌させるようにしましょう。

2.舌苔が溜まっているため

舌苔は、舌の上に付いた細菌や食べかすです。
体調やストレスによって増えたり減ったりします。

口臭が気にならない人の舌にもある程度舌苔は付いているものですが、舌苔が溜まりすぎるとキツい口臭の原因になるので注意が必要です。

3.歯周病になっているため

キツい口臭の原因が歯周病だったという人は決して珍しくありません。

歯周病は、歯と歯茎の境目に歯垢が溜まることで細菌が増殖し、歯茎が炎症を起こしてしまう病気です。

歯茎が腫れたり、歯茎から出血しやすくなったりしますが、痛みなどの自覚症状はほとんどなく、静かに進行していきます。

口臭のほか、「口の中がネバつく」「歯茎から出血しやすくなった」といった症状が見られた場合は歯周病を疑いましょう。

4.疲れが溜まっているため

口臭は、体調によってもキツくなったりすることがあります。
疲れているときは、誰でも口臭がキツくなりがちです。

前の日夜遅くまで仕事をしていたり、よく眠れなかったりした場合に口臭がキツくなることも珍しくありません。

5.ニオイの強いものを食べたり、飲酒をしたため

にんにくなどのニオイの強い食べ物やアルコールも口臭の原因となります。
食べ物のニオイ成分が血液に取り込まれ、そのニオイが肺から口や鼻を通して出てくるのです。

6.口の中にタバコのヤニが付着しているため

タバコには、タールという成分が含まれています。タールは独特のニオイを持っていて、ヤニとして口の中に付着すると、口臭の原因となります。

また、タバコに含まれるニコチンには血液の流れを悪くして、唾液の分泌を抑える働きがあります。
そのため、唾液の分泌が少なくなり、口の中が乾燥しやすくなるため、さらに口臭がキツくなるといわれています。

7.鼻やのど、胃の調子が悪いため

口と鼻やのど、胃はつながっています。
そのため、鼻やのど、胃に不調があると口臭がキツくなることがあります

例えば、副鼻腔炎(ちくのう症)などでは鼻の部分に溜まった膿のニオイが口臭の原因なります。

逆流性食道炎の場合は、逆流した胃酸のニオイが口臭として感じられる場合もあります。
もし副鼻腔炎や逆流性食道炎などの症状がある場合は、それらの病気をしっかりと治療するようにしましょう。

手軽にできる口臭対策

歯ブラシ

原因をいくつかご紹介しましたが、口臭を無くすにはどうすれば良いのでしょうか?
原因に合わせた対策を行うことで、口臭を予防することができます。

まずは手軽にできることから始めてみましょう!

1.しっかり歯磨きをしよう!

口臭対策において、歯磨きは基本中の基本です。

食べかすなどが口の中に残っていると、それをエサに細菌が増殖してしまいます。しっかりと歯磨きを行って、口の中を清潔に保つよう心がけるだけで口臭が軽減することも珍しくありません。

食事の後すぐに歯磨きをする人がいますが、食事の直後は唾液の分泌が最も盛んになっているタイミングです。

このタイミングで歯磨きをしてしまうと、唾液の分泌が少なくなってしまうこともあるので、食事直後の歯磨きは避けましょう

食事が終わってから30分後を目安に歯磨きをするのが理想です。
時間をかけて丁寧に磨くことで、口の中を清潔に保つことができます。

磨き終わったら、口の中をよくすすぐことも大切です。

手早く終わらせようとせず、ゆっくり時間をかけて歯磨きを行いましょう。

2.舌苔や歯垢を取り除こう!

舌苔や歯垢には、口臭の原因となる細菌がたくさん含まれています。

舌苔や歯垢を取り除くことで口臭を予防することができるだけでなく、歯周病などの病気も予防することができるのでチャレンジしてみましょう。

舌苔を取り除くときは、ハブラシを使ってはいけません
ハブラシの毛先が舌を傷つけてしまうので、かえって舌苔を増やしてしまう原因になります。

舌専用のブラシを使って、優しくこするのがポイントです。
舌ブラシが無い場合は、口に水を含んだ状態で、舌を上あごにこすりつけるように動かしましょう。

歯垢を取り除く際は、糸ようじやデンタルフロスなどを上手に活用しましょう。

歯垢は、歯と歯の隙間や歯と歯茎の間に溜まりやすいといわれています。
歯磨きをした後で、ハブラシでは取り除ききれなかった歯垢を取り除きましょう

最近では、歯垢を溜まりにくくするマウスウォッシュなども市販されています。
歯磨きの仕上げとしてそれらのアイテムを使用するのもおすすめです。

3.節煙・禁煙にチャレンジしよう!

タバコを吸っている人は、節煙・禁煙にチャレンジしてみましょう。
ヤニが口の中に付かなくなるだけでも、口臭が軽減されます

とはいえ、節煙・禁煙は自分一人の力ではなかなか難しいこともあるでしょう。
そんな時は、禁煙グッズや禁煙外来を利用してみてください。

4.エチケットアイテムを使ってみよう!

ドラッグストアなどに行くと、タブレットやカプセルタイプのエチケットアイテムが売られています。

ニオイの強いものを食べたり、アルコールを飲んだりした後は、これらのエチケットアイテムを使用してみるのもおすすめです。

コンビニなどでも購入できるので、いざという時のためにバッグやポケットに入れておきましょう。

5.口の乾燥を防ごう!

唾液の分泌が減ると、口の中が乾燥して細菌が増えてしまいます。唾液の分泌を促し、口の中の乾燥を防ぎましょう
唾液は、口を動かすことで分泌されます。

「口が渇いてきたな」と思ったら、ガムを噛んだり、キャンディをなめたりするのが効果的です。

また、強いストレスを感じても口の中が乾燥してしまうので、適度にストレスを発散させるようにしましょう。

6.歯周病を防ごう!

歯周病は、気付かないうちに進行していて、歯科を受診するころには手遅れになっていることも珍しくありません。

普段から口の中の健康に気を配り、少しでも心配なことがあったら歯科を受診するようにしましょう。
歯茎から出血しやすくなったり、歯茎が腫れたりしている場合は要注意です。

7.定期的に歯科を受診しよう!

口臭を防ぐには、口の健康を守ることが大切です。
定期的に歯科を受診するようにしましょう。

歯が痛かったり、歯茎が腫れていたりしなくても、口の中の健康が損なわれていることがあります。
また、歯垢や歯石、舌苔などをきれいに取り除いてもらうこともできます。

もちろん、口臭が気になる場合は相談することもできるので、かかりつけの歯科を持っておきましょう。

毎日のケアで息を爽やかに

口臭対策は、毎日の積み重ねです。
歯磨きや歯周病対策を行うことで予防できる口臭も少なくないので、今日から意識して取り組んでみましょう。

口臭に悩んだ時は、歯科を受診して相談してみることも大切です。
原因を突き止め、原因に合った対策を行って口臭トラブルを防ぎましょう。

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