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意外と多い子供の口臭。その原因と対策は?

子供と話をしていて「ん?子供の口が臭う……?」と思ったことがある親御さんは多いのではないでしょうか?子供の口臭は、意外と少なくありません。子供の口臭の背景には、不十分な歯磨きや体調の変化などが隠れていることもあるので、「大したことはない」と放っておくのは危険です。

まずは子供の口臭の原因を知って、原因に応じた対策を行いましょう。 ここでは子供の口臭の主な原因とその対策を解説します。

子供の口臭は意外と多い

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子供の口臭は、決して珍しいものではありません。
話をしていて「あれ?いつもと違うニオイがするな」と感じたりしたこともあるのではないでしょうか?

口臭の原因はいくつか考えられますが、子供の口臭は大人の口臭と異なる原因で発生していることもあります。

また、子供の口臭の悩みは、とてもデリケートな悩みだということができるでしょう。

本人は気付いていないこともある

子供の場合、自分の口のニオイに気付いていないことも珍しくありません
周囲の大人やお友達に言われて初めて気付くといった場合もあります。

もしあなたのお子さんの口臭が気になった場合、あなたならお子さんに何と言いますか?

「口が臭いよ」とか「歯磨きぐらいちゃんとしなさい!」などという声掛けはNGです。

大人でもいきなり「臭い!」とか「〇〇しなさい!」と言われたらショックを受けますよね。子供ならなおさらです。

かといって、口臭をそのまま放っておいて良いかという、そんなことはありません。
口臭の背後には体調不良や口内環境の乱れなどが潜んでいる可能性があります

また、口臭のせいでからかいやいじめの対象になってしまうこともあるので、口臭に気付いたら早めに対策を行いましょう。

どうして子供の口が臭くなるの?

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では、どうして子供の口が臭くなってしまうのでしょうか?
いくつかの原因が考えられるので、一つ一つ詳しく見ていきましょう。

1.歯磨きが上手にできていないから

子供の口臭の大きな原因の一つに「歯磨きが上手にできていない」というのが挙げられます。

子供の場合、大人に比べて上手に歯を磨くことができず、歯垢を落とし切れなかった部分やきれいに磨ききれなかった部分が出てしまいます。
この「磨き残し」の部分に口臭の原因があるのです。

口の中に食べかすが残っていると、それを餌に細菌が増殖します。細菌が食べかすを分解するときに嫌なニオイが発生するので、食べかすを口の中に残さないようにすることが大切です。

また、細菌の塊である歯垢が口の中に溜まると、これも嫌なニオイの原因になります。
放っておくと歯周病になってしまうこともあるので、普段からしっかりと歯磨きをさせるようにしましょう

2.よく噛んで食べていないから

お子さんが食事をする時、よく噛んで食べているでしょうか?
もしあまり噛まずに飲み込んでいるとしたら、それが口臭の原因になっているかもしれません

食べ物を噛む回数が少なくなると、唾液が十分に分泌されません。
唾液は、口の中を清潔に保つためには必要不可欠な存在です。

充分な量の唾液が分泌されていると、口の中で細菌が増えにくくなります

3.体調がすぐれないから

口臭の背後に、体調不良が隠れていることも珍しくありません。
風邪をひいて鼻水が出ていたり、疲れていたりすると、どうしても口臭がキツくなります

風邪をひいているなら、風邪を治す。
疲れているなら、早く寝かせて体を休ませる。
など、体調管理を万全にしましょう。

4.ストレスを感じているから

ストレスを感じているために、口臭がキツくなっていることも考えられます。
子供は子供で何かとストレスを感じているものです。

ストレスを感じると、私たちの体は無意識に緊張します
緊張すると、唾液の分泌が減って、口の中が乾燥してしまいます。

誰でも一度は「緊張で喉が渇く」といった経験があるのではないでしょうか?

ストレスによる緊張に限らず、口の中が乾燥すると、嫌なニオイの原因となる細菌が繁殖しやすくなってしまいます。
口の中の乾燥を防ぐことは、口臭対策に有効です

5.口呼吸になってしまっているから

子供が口をぽかんと開けているところを見たことはありませんか?
ひょっとすると、その時子供は口呼吸をしているのかもしれません。

口呼吸は、文字通り口で呼吸する呼吸法です。
私たち大人は、普段鼻で呼吸をしています。しかし、鼻が詰まっていたりすると鼻でスムーズに呼吸ができず、自然と口が開いて、口で呼吸するようになります。

子供の場合、大人に比べて口呼吸になりやすいので、注意しましょう

口呼吸になると、口の中が乾燥して細菌が繁殖しやすくなります
また、いつも口が開いているので、外からのウィルスや雑菌が入り込みやすくなります。

6.虫歯があるから

虫歯も、子供の口臭の大きな原因の一つです。

子供にとって歯医者さんはとても嫌な場所です。そのため、治療を受けたくないばかりに痛くなっても我慢している子供がいます

また、できたばかりの虫歯の場合、痛みが無いことも珍しくありません。

虫歯になった歯には、ニオイの原因となる細菌がたくさん住んでいます。

子供の口臭対策、どうすれば良いの?

ひらめくイメージ

それでは、子供の口臭対策はどうすれば良いのでしょうか?
大人であればエチケットアイテムなどを使用することもできますが、子供には刺激が強すぎることも少なくありません。

ここでは、今日から始められる口臭対策をご紹介します。

1.歯磨きのやり方を見直そう!

口臭対策の基本は歯磨きです。まずは歯磨きのやり方を見直しましょう。

普段、歯磨き粉はどんなものを使っていますか?

泡立ちが豊かなタイプを使っているのであれば、泡が立ちにくいものに変えてみましょう。「発泡剤不使用」と書かれているものを選んでみてください。

泡立ちが豊かな歯磨き粉は、泡が邪魔になって口の中を隅々まで磨くことが難しくなります。泡立ちが控えめなものを使って、じっくりと口の中隅々まで磨くようにしましょう

また、時間をかけてていねいに歯を磨くことも大切です。
手早く終わらせてしまいがちですが、3分ぐらいかけて、親子で丁寧に歯を磨いてみましょう。

小さい子供であれば、大人が仕上げ磨きをするのも効果的です

歯並びの関係でハブラシが届きにくい所があるのであれば、部分用のブラシやデンタルフロスを活用するのも良いでしょう。

なお、歯磨きのタイミングですが、食事が終わってから30分ぐらい後が理想です。

食事の直後は唾液に分泌が最も盛んになっています。せっかく唾液が口の中をきれいにしているのに、そのタイミングで歯磨きをしてしまうと唾液の働きが弱まってしまいます。

唾液の分泌が落ち着いたころに歯磨きをするのがベストです。

2.食事の時間を決めよう!

家に帰ってきてから、ずっと何かを食べている……そんなことはありませんか?ずっとお菓子を食べたりジュースを飲んだりしているのであれば、まずはその習慣を改めましょう。

食事やおやつの時間を決めることが大切です。

ずっと何かを食べていると、口の中に食べかすが溜まっていきます。
溜まった食べかすをエサに細菌が増殖し、嫌なニオイを発生させるので、食べかすを減らすことは口臭予防に効果的です。

食べるタイミングを決めて、食べ終わったら歯磨きをする

これを徹底するだけでも、口臭改善が期待できます。

3.こまめに水分を補給しよう!

口の中が乾燥しているために細菌が増殖し、口臭が発生していることもあります。

口の中の乾燥を防ぐために、こまめな水分補給を心がけましょう

水分補給の際は、糖分たっぷりのジュースなどではなく、砂糖の入っていないお茶などがおすすめです。

糖分が入っている飲み物の場合、糖分を餌に細菌が増殖してしまう恐れがあります。

麦茶や緑茶など、子供が飲みやすいお茶を積極的に飲ませるようにしましょう。

4.口呼吸をストップしよう!

気が付いたらぽかんと口を開けている……そんな様子が見られたら、口呼吸になっている可能性が高いです。

口の中の乾燥を防ぐためにも、口呼吸をストップさせましょう。

口呼吸は、口の周りの筋肉が弱くなることで起こります。
口の周りの筋肉を鍛えることで徐々に改善することが可能なので、チャレンジしてみてください。

噛み応えのある食材を献立に取り入れたり、シュガーレスのガムを噛ませたりすることで口の周りの筋肉を鍛えることができます。

また、風船を膨らませるのも効果的です。

寝ている間の口呼吸が気になるようであれば、一度歯医者さんに相談して専用の改善アイテムの使用も検討してみましょう。

なお、鼻づまりや鼻水など鼻のトラブルが見られる場合は、そちらの治療を優先してください
鼻でスムーズに呼吸ができるようになれば、口呼吸が減ることも珍しくありません。

5.歯医者さんで相談しよう!

口臭の背後には、虫歯などのトラブルが隠れている場合もあります。
また、歯並びの悪さから、上手に歯が磨けないということもあります。

口臭が気になる場合は、一度かかりつけの歯医者さんに相談してみましょう。

虫歯の治療や歯並びの矯正を行うことで、口臭が軽減することもあります。

心のケアも忘れずに

子供の口臭は、子供自身は気付かず、周りの大人やお友達に指摘されて気が付くことがほとんどです。
もちろん、自分の口が臭いと知れば、子供自身も大きなショックを受けます。

中には人と会うのが嫌になってしまったり、気分が落ち込んでしまう子供もいるでしょう。
もし子供の口臭が気になった場合は、口臭対策を行うとともに、子供の心のケアも忘れずに行うようにしてください

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