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どうしてワキガになるの?知っておきたい原因と対策

「しっかり対策はしているけれど、ニオイが気になる……」「どうすればニオイを抑えることができるか知りたい!」ワキガに悩む人は決して少なくありません。

ワキガに気づいたきっかけは人それぞれだと思います。
「なんだかニオイが気になる」と気付いた人もいれば、誰かに指摘されて気付いた人もいるかもしれませんね。

日本人は、約10人に1人がワキガ体質だと言われています。
加えて、日本人は特にニオイに敏感な民族のため、ワキガを放っておくとそのニオイが周りに迷惑をかけてしまうこともあるので対策が必要です。
できることなら、しっかりと対策を行ってニオイを気にせずに、自分も周りの人も快適に過ごせるようにしたいですよね。

そのためには原因を知ることから始めましょう!
ワキガは対策次第で、改善・治療することができます!
ここでは、ワキガの原因とその対策法をご紹介します。

どうしてワキガになってしまうの?

疑問のイメージ

ワキのニオイは、強弱の程度はありますが、誰でも持っているものです。しかし、ワキガのニオイは一般的なワキのニオイと異なり、ツンと鼻につくようなニオイがします。

では、ワキガの原因は一体何なのでしょうか?

一般的に、ワキガの原因は「アポクリン腺」と呼ばれるところから分泌される汗が原因だと言われています。

基本的に、出たばかりの汗は無臭です。

しかし、アポクリン腺から出た汗に含まれる脂質やたんぱく質、アンモニアなどの成分が皮膚に住んでいる菌によって分解されると、嫌なニオイの元になってしまうのです。

それだけでなく、肌の表面にある皮脂と混ざり合うことでもニオイが強くなると言われています。

また、わきの下にはアポクリン腺のほかに「エクリン腺」という汗腺もあります。

エクリン腺から分泌される汗は、水分と塩分だけでできているので無臭です。

しかし、この汗が蒸発するときにアポクリン腺からでた汗のニオイも拡散させてしまうため、ワキだけでなく体全体から嫌なニオイがしているような感覚に陥ってしまいます。

それだけでなく、ワキガにはわきの下の毛が関係していることも研究で分かってきています。

わきの下の毛には、汗をわきの下に留める役割があります。
汗が溜まると、そこで細菌が繁殖し嫌なニオイが生まれてしまうのです。

ワキガは遺伝するって本当?

ワキガに悩む人なら一度は「ワキガは遺伝する」という話を聞いたことがあるのではないでしょうか?

ワキガの人は、ワキガでない人に比べて、アポクリン腺から分泌される汗の量が多いと言われています。

両親のどちらかがワキガ体質だった場合は約50%、両親ともにワキガ体質だった場合は約80%の割合で子どももワキガ体質になるという研究結果もあるので、ワキガ体質は遺伝しやすいといえるでしょう。

ワキガが発症するタイミングは、一人ひとり異なります。

思春期になる前ぐらいから発症する子どももいるので、もし自分もしくはパートナーのどちらかがワキガ体質の場合は、早めに子どものワキガ対策を始めるようにしましょう。

子どもの場合、ワキガのニオイが原因で仲間外れやからかいといったいじめに発展してしまうこともあります。

そうでなくても、本人にとって深刻なコンプレックスになってしまうので、本人が気にしはじめるよりも前にさりげなくワキのニオイのケア方法を伝えてああげましょう

手軽にできるワキガ対策

ワキガ対策のイメージ

では、自宅でできるワキガ対策にはどんなものがあるでしょうか?

ワキガである・なしに関わらず、ワキのニオイのケアは大切です。
ここでは、比較的簡単に行えるワキのニオイケアをご紹介します。

①こまめに汗を拭こう!

ワキガのニオイは、汗に含まれる脂質やたんぱく質、アンモニアなどが細菌によって分解されることで生まれます。

ニオイを抑えるには、細菌が分解する前に汗を取り除いてしまうのが効果的です。
汗をかいたら、濡れたタオルでこまめに汗を拭きましょう。

また、汗がわきの下に溜まらないように、わきの毛を短くカットしたり、脱毛したりするのも良いでしょう。

②制汗剤を使ってみよう!

ワキのニオイケアでもっとも手っ取り早いのが、制汗剤の使用です。

スプレータイプの制汗剤以外にも、クリームタイプやロールオンタイプ、スティックタイプなど様々な種類の制汗剤が市販されています。

ワキガに限らずワキのニオイは汗が原因となっていることが少なくありません。
制汗剤を使ってワキの汗を抑えてあげることは、ワキのニオイケアに有効といえるでしょう。

ワキガ対策として制汗剤を使用するときは、無香料のものを選んでください。

香り付きのものを選ぶと、制汗剤の香りとワキガのニオイが混ざり合って、強烈なニオイになってしまうことがあります。

ミョウバン水を使ってみよう!

市販の制汗剤で物足りない時は「ミョウバン水」を使うのもおすすめです。

ミョウバンは古くから制汗剤として使用されていたものです。ほかにも食材のアク抜きやナス漬けの色止めなど、私たちの生活の中で様々な使われ方をしています。

ミョウバン水は水1.5リットルに対し、ミョウバンまたは焼きミョウバンを50g溶かして作ります。

ミョウバンや焼きミョウバンはスーパーなどでも売られているので、漬物コーナーをのぞいてみましょう。
スプレーボトルに詰め替えて、ニオイが気になったときにシュッと噴きかければOKです。

初めて使用するときは、目立たないところにスプレーして、パッチテストを行いましょう。

また、一度に大量に作り置きせず、2週間から3週間を目安に新しいものを作るようにするのが安全です。

ミョウバンクリームも市販されています

薬局などではミョウバンを配合したデオドラントクリームも市販されています。

ミョウバン水と違って肌への密着度が高いため、より長時間わきのニオイを抑えてくれるのがポイントです。
さっと塗るのではなく、しっかり塗り込むようにするのがポイントです。

③食生活を見直してみよう!

ワキのニオイケアで注目したいのが、普段の食生活です。
普段、皆さんはどんな食事をしていますか?

お酒を飲みすぎたり、脂っこいものやお菓子ばかりを食べていたりしませんか?

もし普段からお酒をたくさん飲んだり、脂っこいものやお菓子ばかりを食べているのであれば、食生活の改善が必要です
普段から野菜をたくさん食べるように意識しましょう。

肉や魚などの動物性たんぱく質も必要ですが、摂り過ぎに注意することが重要です。一方、大豆製品などの植物性たんぱく質は積極的に摂るようにしましょう。

④リラックスを心がけよう!

ストレスを感じると、私たちの体は汗をかきます。
汗をかくとニオイが発生してしまうので、できるだけ汗をかかないように普段からリラックスを心がけましょう

ワキガに悩んでいる人に中には、「ニオイが周囲の迷惑になっていないか不安」「ちゃんとケアできているか不安」といった不安がストレスとなってしまう人もいます。

ワキガは確かに深刻な悩みですが、深刻に考えすぎるのは困りものです。

日本人の場合、ワキガ体質の人は10人に1人といわれています。

欧米に限っていえば、70%以上の人がワキガ体質です。
ワキガ体質は決して珍しい体質ではないので、深刻に悩みすぎないようにしましょう。

病院で治療することもできます!

病院で治療のイメージ

「制汗剤なども試したけれど、もっと確実にワキガをどうにかしたい!」という人は、病院で治療を受けるという方法もあります。

美容形成外科美容皮膚科などで治療を受けることができるので、一度相談してみると良いでしょう。

ここからは、病院で行えるワキガ治療の方法をご紹介します。

①アポクリン腺除去

手術でアポクリン腺を取り除くという方法があります。ニオイの元となる汗を分泌するアポクリン腺を取り除いてしまうので、根本的にワキガの悩みを解決できる方法といえるでしょう。

しかし、一口に手術といっても様々な方法があります。

  • ・切開するのはどれぐらいなのか
  • ・傷跡は残るのか
  • ・費用はいくらぐらいかかるのか
  • ・再発してしまった場合はどうするのか

など納得できるまで医師から説明を受けることが重要です。

ワキガの手術は、簡単な手術ではないといわれています。
信頼できる医師を探して、よく説明を受けたうえで手術をするかどうかを決定しましょう。

②ボトックス注射

ボトックス注射は、ボツリヌス菌から抽出したたんぱく質をわきの下に注射する治療法です。
エクリン腺の活動を抑えて、汗の分泌を少なくしてくれます。

手術と異なり、効果は半年から1年程度で消えてしまいますが、再び注射すればまた同じ効果が得られます。

注射をするだけなので、処置にかかる時間も少なく、傷跡や痛みの心配がほとんどないのがメリットです。

③医療レーザー脱毛

わきの下の毛をレーザー脱毛で処理してしまうというのも、、ワキガ対策には有効です。
医療レーザー脱毛は、美容形成外科や美容皮膚科などで受けることができます。

エステサロンで行う脱毛との決定的な違いは、医師が行う処置のため肌トラブルなどの心配が少なくて済むという点と、確かな脱毛効果が見込めるという点です。

しかし、医療レーザー脱毛は毛の黒い部分をレーザーで攻撃して脱毛するというものであって、アポクリン腺やエクリン腺など汗を出す器官の働きを弱めるものではありません。

そのため、わきの下が蒸れることでニオイが強くなるのを抑えたり、不快感を軽減したりする効果はありますが、ワキ汗をなくしてワキガを完全に解消することは難しいといえるでしょう。

④投薬治療

病院によっては、ワキガ治療に薬を用いる場合もあります。塗り薬飲み薬があるので、詳しくは病院で相談してみてください。

また、ストレスを感じやすい人には、気持ちを落ち着かせる薬が処方されることもあります。

緊張や不安で汗をかきやすい人や、ワキガが気になって夜も眠れないという人は、まず医師に相談するようにしましょう。

悩んだ時は病院で相談を

ワキガに悩む人は決して少なくありません。
もしワキガに悩んでいるのなら、勇気を出して病院に相談に行ってみましょう。

美容外科や美容形成外科、美容皮膚科、皮膚科などで相談に乗ってくれます。

ただし、皮膚科の場合は専門的な治療が行えないこともあるので、美容形成外科や美容皮膚科などで相談するのがおすすめです。

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