カラダお悩みラボ

足が臭いイメージ

どうして足が臭くなるの!?足のニオイと汗の関係

靴や靴下を脱いだ時、嫌なニオイが気になったことがある人は少なくないと思います。中には、「人前で靴や靴下を脱ぐのが恥ずかしい」と思っている人もいるかもしれませんね。

よく「足のニオイは汗が原因」と言われますが、本当に汗が原因なのでしょうか? ここでは、足が臭くなる原因と対策を解説します。

足のニオイ、気になりませんか?

足が臭いイメージ

靴を脱いだ瞬間、なんとも言えないニオイがして恥ずかしい思いをしたことがある人は少なくないと思います。

2013年にドクターシーラボが行った調査によれば、男性は54.3%、女性は45.9%の人が足のニオイを気にしているそうです。
http://www.lisalisa50.com/research20130719_1.html

足のニオイ対策をする際に、多くの人は足の裏の汗対策も行っていると思います。

しかし、汗をこまめに拭いたり、足用の制汗剤を使ったりしても、思うような効果が得られない人もいるのではないでしょうか。

なぜなら、足のニオイの原因は汗だけではないからです。

汗そのものは臭くない

基本的に、汗そのものにニオイはありません

いくら足の裏に汗をかいたとしても、それだけであの嫌なニオイがすることはほとんどないのです。

足のニオイを改善したいのであれば、足の裏の汗対策だけでなくプラスαの対策が必要になります。

どうして足が臭くなるの?

WHY?

では、どうして足が臭くなるのでしょうか。

それには、足の裏に住む菌が大きく関わっています。

私たちの皮膚の表面には、様々な菌が住んでいます。

この菌たちは、私たちの古くなった皮膚や皮脂などを分解して生きているのですが、皮膚や皮脂などを分解する際に嫌なニオイを発生させるのです。

足の裏にも他の場所同様に菌が住んでいます。

この菌が足の裏の古くなった皮膚や皮脂、垢などを分解するときに、あの嫌な足のニオイが発生してしまうのです。

足の裏は、意外と古くなった皮膚や垢などが溜まりやすい場所です。

加えて、靴下や靴を履くことで適度な湿度と温度が保たれているため、嫌なニオイを発生させる菌にとっては天国といっても過言ではないでしょう。

足を清潔に保つことが重要!

足のニオイを抑えるためには、足を清潔に保つことが大切です。

足の裏の汗対策を行うだけでなく、普段から足を清潔に保つことにも力を入れてみましょう。

また、靴や靴下の中での足のムレもニオイの原因になります。

通気性の悪い靴を履いていると、靴の中で足が蒸れてしまい、皮膚や皮脂などを餌に菌がたくさん増えてしまうので注意が必要です。

足のニオイを防ぐには、足を清潔に保ち、嫌なニオイを発生させる菌が増えるのを防ぐようにしましょう。

手軽にできる足のニオイ対策

足のニオイ対策

それでは、手軽にできる足のニオイ対策にはどのようなものがあるのでしょうか?
足のニオイをケアするアイテムなども上手に活用しながら、次の方法を試してみてください。

足をきれいに洗おう!

まず、足をきれいに洗うようにしましょう。
お風呂に入った時、念入りに足を洗うのがポイントです。

足の裏だけでなく、指と指との間や爪の隙間など、細かい部分まで石鹸を付けてしっかり洗ってください

足を洗う石鹸は、保湿力があまり強くないタイプがおすすめです。保湿力が高いものを選ぶと、足がムレやすくなってしまいます。

また、足の裏の古くなった角質を落としてくれる石鹸も使ってみると良いでしょう。

菌は足の裏の古くなった角質などをエサにして増えます。
足の裏は日常の動作などで古くなった角質が溜まりやすい場所です。かかとがゴワゴワしていたり、ガサガサしていたりするのであれば、一度角質ケアを行いましょう。

足を洗う際は、いきなり石鹸を付けて洗うのではなく、洗う前にお湯を張った洗面器などに足を入れ、足の汚れを落としやすくしておくのがポイントです。
石鹸を付けた手で、マッサージするように洗いましょう。

靴のケアをしよう!

足のニオイが気になる人が意外とケアを忘れているのが靴です。
毎日同じ靴を履いていませんか?
靴の中に湿気が溜まっていませんか?
特に冬場のブーツは、中に湿気が溜まりやすい靴です。

靴の中に湿気が溜まると、嫌なニオイを発生させる菌が増えやすくなります。

靴は1日履いたら1日から2日程度休ませるようにしましょう。
その間に靴の中を乾燥させると、足のニオイを予防・軽減することができます。

靴に入れるタイプの脱臭剤や除湿剤などが売られているので、利用してみると良いでしょう。

5本指靴下を履いてみよう!

普段何気なく履いている靴下を変えるだけでも、足のニオイが軽減できることがあります
足のニオイを軽減するなら、5本指靴下を履いてみましょう。

5本指靴下は、一般的な靴下に比べて足の指の間の汗を吸収し、嫌なニオイを発生させる菌が繁殖するのを防いでくれます

「でも、外から見えてしまうのが困る……」という時は、「ハーフ5本指靴下」というつま先部分だけを覆ってくれる靴下を使用するのもおすすめです。

5本指靴下の上から通常の靴下を履けば、靴を脱いだ時も目立つことはありません。

また、最近はオシャレなデザインのものもたくさんあるので、靴下の専門店などに足を運んでみましょう。

足用のデオドラント剤を使ってみよう!

現在は、足で踏むスプレータイプのデオドラント剤が売られているので、それを利用するのも良いでしょう。
ストッキングやタイツの上から使用できるものもあります。

より強力にニオイを防ぎたいのであれば、足用のデオドラントクリームを使用するという方法もあります。

スプレータイプに比べて肌への密着度が高いので、より長時間ニオイを抑えてくれます。

病院で相談してみよう!

自宅で様々な工夫をしても足のニオイが軽減しないという場合は、病院で相談しましょう。

足の裏は一年中汗をかく場所ですが、もし汗の量が異常に多いと感じるのであれば、足の裏の多汗症ということも考えられます

足の裏の多汗症の場合、通常のケアだけでは汗による足のムレを軽減することが難しいので、一度専門医の診察を受けましょう。

多汗症は皮膚科で相談することができます。

制汗剤による治療

病院での治療には、まず制汗剤で足の裏の汗を減らす方法があります。

塩化アルミニウムという成分が配合された制汗剤を使用すると汗の量が減るためムレが軽減され、菌が繁殖しにくくなり、嫌なニオイが抑えられるといわれています。

即効性がありますが、制汗剤の効果は3日から5日程度しか持続しないので、何度も塗りなおす必要があります。

ボトックス注射による治療

もっと長期間効果がある足汗対策を行いたいのであれば、「ボトックス注射」という方法があります。

ボトックス注射は、ボツリヌス菌から作られた薬剤を足の裏に注射することで、汗を出す汗腺の働きを止める方法です。

傷跡が残る心配がなく、効果も3か月から6か月程度続くので、こまめにケアをするのが難しいという人におすすめです。

しかし、ボトックス注射は保険が適用されないため、治療費が高額になります
ボトックス注射を受ける場合は、医師からの説明をよく聞いて、信頼できる医師の下で行うことが大切です。

正しいケアで臭わない足へ

足のニオイは、自分が思っている以上に他人に気にされているニオイでもあります。
「もしかして、臭っているかも……?」と思ったら、自宅でできることから足のニオイケアを始めましょう。

足を清潔に保つだけでも、ある程度ニオイを抑えることが可能です。
専用のアイテムなども使いながら正しいケアを行って、臭わない足を目指しましょう。

関連記事

Page Top