ダイエットに必要なことってなに?
梅干しダイエットについて説明する前に、まず確認しておきたいのが痩せるためには基本的に何が必要なのか、ということ。
ダイエットで必要不可欠なのが、食事制限と運動です。
ダイエットの基本とは
私たちは日々食べ物や飲み物からカロリーを摂取していますが、同時にカロリー消費も行なっています。
1日の消費カロリーが摂取カロリーよりも多くなる生活を続けていると、少しずつ体重が落ちていきます。
逆に、摂取カロリーが消費カロリーよりも上回る生活を続けていると、どんどん体重が増えて太ってしまうのです。
つまり、ダイエットを成功させるためには、摂取カロリーをできるだけ抑えて消費カロリーを増やすことが条件になります。
具体的には、摂取カロリーを抑えるためには食事制限と、消費カロリーを増やすためには基礎代謝をアップさせることと運動習慣が必要です。
基礎代謝とは、内臓器官が働くことで消費するカロリーで、私たちは運動をしなくても日々カロリーを消費しています。
基礎代謝は筋肉量や血流、体温などによって、上がったり下がったりするのですが、ダイエットを成功させるには基礎代謝が上がった状態をキープすることが理想的です。
ダイエットは食事制限と基礎代謝を上げること、運動習慣の3つを実践すれば成功します。しかし、どれも続けにくい上に効果が出るまでには時間がかかりますよね。
ダイエットを成功させるためには、サポートをしてくれる存在が必要。
梅干しダイエットでは、梅干しが食事制限と基礎代謝アップ、運動習慣3つをサポートすることで、ダイエットを成功へと導くことができるのです。
梅干しダイエットとは?
梅干しダイエットとは、毎日梅干しを食べることでダイエット効果をアップさせるダイエット方法です。
梅干しを食べるだけではなく、食事制限や運動を組み合わせることで、効率よくダイエットが行えます。
梅干しが持つダイエット効果を利用して、基本的なダイエットの効果をアップさせるのが目的です。
ただし、梅干しを食べるだけで痩せるから、好きなものを好きな量食べて大丈夫、というわけではないので要注意!
梅干しはあくまでもダイエットのサポート役。基本は栄養バランスのいい食事を中心にした食事制限と運動習慣が必要になります。
梅干しに含まれるダイエット成分
それでは梅干しにはどんなダイエット成分が含まれているのでしょうか?
梅干しには次のような成分が含まれています。
- ①バニリン
- ②クエン酸
- ③ムメフラール
- ④オレアノール酸
①バニリン
バニリンは脂肪細胞を刺激し、脂肪燃焼を促進させる成分です。
梅干しに含まれるバニリンのダイエット効果は、研究でも実証されています。
梅干しのブランドとして有名な紀州梅は、女性を対象とした研究調査で、梅干しを毎日食べている女性は食べていない女性に比べ、BMI(肥満度を調べる値)が小さいことを証明しているのです。
②クエン酸
疲労回復効果があることで有名なクエン酸。
梅干し特有の強い酸味はクエン酸によるものです。
クエン酸は、運動やストレスによって体内に蓄積する疲労物質の生成を抑える働きがあります。
ダイエットのために運動を習慣にすると、筋肉疲労が溜まりますが、梅干しを毎日食べることで疲労をケアして、ダイエットをサポートする効果が期待できるというわけです。
③ムメフラール
ムメフラールは血流を促進させる働きがある成分です。
血液がスムーズに流れると、全身に十分な栄養と酸素が行き渡り、細胞が健康的に育ちます。
さらに、血流促進により体温もアップ!
体温が上がると代謝が促進するため、脂肪を燃焼しやすいやせ体質へと改善されていくのです。
④オレアノール酸
ダイエットで大事なのは、食事制限と運動習慣だけではありません。
食事をするときに上がる血糖値の急上昇も避ける必要があります。
血糖値は、食事で糖質を摂取したときに上がる血液中のブドウ糖の濃度のこと。
血糖値が急上昇すると、インスリンが大量に分泌されますが、余分なインスリンが糖を脂肪に変えて体内に溜め込むようにしてしまうのです。
梅干しに含まれるオレアノール酸は、血糖値の上昇を抑える働きがあり、脂肪の溜め込みを防ぐ効果が期待できます。
梅干しを食べるタイミング
梅干しダイエットで梅干しを食べるタイミングは、1日3回の食事毎が基本です。
1日3個を限度に毎食食べるようにしましょう。
そのまま食べても良いのですが、ご飯を炊くときに梅干しを入れて梅風味のご飯にして食べるのもおすすめです。
梅干しの酸味の強さが苦手な方は、梅風味のご飯から始めてみると良いでしょう。
では、梅干しは食前・食中・食後、どのタイミングで食べるのが正解でしょうか?
ヒントは、梅干しに含まれるオレアノール酸の働き。
オレアノール酸は血糖値の上昇を抑える働きがあるので、血糖値が上がる前に梅干しを食べておくとその効果が発揮されます。
つまり、梅干しダイエットで梅干しを食べるベストタイミングは食前!
梅干し単体ではなく、白湯と一緒に摂取すると、梅干しに含まれる酸が胃腸を刺激せず安心して食べられます。
梅干しダイエットでは梅干しを温めて食べる!
梅干しダイエットにオススメなのがホット梅干し。
梅干しをレンジで1〜2分温めたり、アルミホイルに包んでトースターで10分〜20分焼く「焼き梅干し」もオススメです。
なぜ梅干しを温めると良いのかわかりますか?
ホット梅干しがダイエットにいいのは、梅干しは温めることで含まれるバニリンの量が増えるからです。
梅干しにはバニリンの他に、「バニリングルコシド」という成分が含まれており、熱が加わることで分裂してバニリンに変化するのです。
バニリンは脂肪燃焼を促進させる成分で、ダイエットのためにはできるだけ多く摂りたい成分ですが、梅干しを毎日たくさん食べるのは健康に逆効果。
梅干しは元々保存食で、長期保存を可能にするために殺菌作用のある塩をたくさん使って作られます。
バニリンをたくさん摂るために梅干しをたくさん食べると、同時に塩分も大量に摂取してしまうのです。
塩分を大量に摂取すると、体内に水分が溜まってむくみやすくなります。
しかし、ホット梅干しなら、普通の梅干しに比べてバニリンの量が20%も増えるので、梅干しを食べる量はそのままでバニリンの摂取量を増やせるのです。
ダイエットにいい梅干しの種類
梅干しダイエットでは、小粒より大粒で果肉がむっちりしている梅干しを食べましょう。
さらに、よりダイエット効果を上げたいなら梅干しの種類にもこだわってみてください。
下半身太りにお悩みなら、塩分が少なくてむくみにくい減塩タイプの梅干しがオススメ。
また、紀州梅研究会が生産している紀州梅は、普通の梅干しよりもバニリンが豊富に含まれているので、梅干しダイエットに向いています。
梅干しダイエットの注意点
梅干しの食べ過ぎに注意
ダイエット効果を早く出したいからと梅干しを大量に食べるのはNGです。
梅干しを1日に大量に食べると、体に悪影響が及びます。
例えば、梅干しには塩分が大量に含まれているので、塩分の過剰摂取でむくみやすくなったり、高血圧になる可能性が高くなります。
さらに、梅干しをたくさん食べ過ぎて胃腸が刺激され、胃痛や腹痛になる方もいます。
目安は1日3個ですが、人によっては3個でもむくみやすくなったり、胃痛や腹痛を起こす人もいるかもしれません。
特に普段梅干しをあまり食べていなかったという方は、まず1日1個の梅干しから始めてみましょう。
寝る前に梅干しを食べるのはNG?
梅干しダイエットで、「寝る前に梅干しを食べると、就寝中に血流が促進して代謝がアップしたり、クエン酸効果でその日の疲れがとれる」という説があります。
この説は間違いではないのですが、寝る前に梅干しを食べる時は注意が必要です。
というのも、梅干しを食べてそのまま眠ってしまうと、口の中に残った梅干しの酸が歯のエナメル質を溶かす原因になってしまうのです。
また、梅干しを食べてすぐに歯磨きをするのもNG。
酸が残った状態で歯を磨くと、歯のエナメル質が傷ついてしまいます。
寝る前に梅干しを食べたら、数回うがいをして口内の酸を落としてから、歯磨きをしましょう。
うがいのあとに5分〜10分ほど時間も置いた方が良いかもしれません。
食べ過ぎ、飲み過ぎはしない
梅干しにダイエット効果があるから大丈夫、と過信をしてはいけません。
梅干しに脂肪燃焼効果や代謝を促進する効果があると言っても、摂取カロリーがオーバーすると太ります。
ダイエットの基本は、消費カロリーを摂取カロリーよりも多くすること。
このルールはどんなダイエット方法でも変わりません。
梅干しを食べるからどんなに食べても大丈夫、と油断せず、栄養バランスの整ったヘルシーな食生活を心がけましょう。
食事の際に細かいカロリーコントロールは必要ありません。
肉や魚、大豆食品のタンパク質と野菜や果物、海藻類をバランスよく組み合わせた献立作りを意識してください。
和食なら意識せずに低カロリーでヘルシーな献立になるので、ダイエット中の食事にぴったりですよ。
梅干し効果で効率的にダイエット!
梅干しに含まれるダイエットに良い成分を利用すれば、厳しい食事制限と運動をしなくても効率よくダイエットができます。
無理のないヘルシーな食生活と、自分にとって続けやすい運動も行なって、健康的にやせましょう!