朝バナナダイエットとは?
ダイエッターにとって、ダイエットはつらいものというイメージが強いかもしれませんが、我慢しなくていい、時間もお金もかからないダイエットなんて夢のようですよね。
朝バナナダイエットは、シンプルな方法でお金も時間もかけずに効果を出せる、と2008年ごろにブームになりました。
ブームの後も、朝バナナダイエットはダイエット方法の定番になり、今でも朝バナナダイエットに挑戦する方は多いです。
朝バナナダイエットの理由は、方法がシンプルでバナナが手軽に手に入るから誰でも取り組みやすい点にあるといえます。
朝バナナダイエットの方法
朝バナナダイエットで必要なのは、バナナ1〜2本と常温の水だけです。
方法は、朝食をバナナと常温の水に置き換えるだけというシンプルな方法なので、年代性別問わず様々な人がトライしやすいダイエットといえます。 また、バナナはいつても安く手に入る点も嬉しいポイントです。
朝バナナダイエットのルールは2つだけです。
- ・朝食にバナナを食べること
- ・できれば夕食を18時、遅くても20時までに済ませること
これだけです。
ダイエットに付き物のつらい食事制限に関するルールはないので、細かいカロリー計算や食品選びに神経質になることもありません。
朝バナナダイエットのメリット
朝食をバナナに変えることでどのようなダイエット効果があるのでしょうか。
また、他のダイエットに比べて朝バナナダイエットにはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ストレスなく摂取カロリーを抑えられる
朝食をバナナに置き換えることで、普段朝食にお米やパンなど、炭水化物を摂っていた方の場合は摂取カロリーを抑えられます。
ごはん茶碗1杯140グラムは235キロカロリー、食パン6枚切り1枚は177キロカロリーに対して、バナナは1本100グラムあたり86キロカロリーと低カロリーです。
低カロリーでもバナナは腹持ちが良く、自然な甘みで満足感が得られるため、食事制限のつらさも感じにくいでしょう。
便秘やむくみ、血糖値の上昇を予防できる
バナナは栄養豊富ですが、特に優れているのが食物繊維とフラクトオリゴ糖、カリウムの働きです。
バナナには水溶性と不溶性の食物繊維が含まれており、便通を促進させたり、糖の吸収を抑えて血糖値が急上昇して脂肪が溜まるのを防ぎます。
また、フラクトオリゴ糖とともに腸内で善玉菌のエサになり、善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれるのです。
腸内環境が整うと、代謝が促進されて痩せやすくなるだけでなく、肌荒れ予防効果も期待できます。
豊富に含まれるカリウムは、体内の余分な塩分を排出してくれるのでむくみ対策に効果的です。
ヘルシーな食品なら間食OK
朝バナナダイエットは朝食をバナナに置き換えるだけで、昼食と夕食はいつも通り食べても良いですし、空腹感を感じたら完食もOKです。
ただし、スナック菓子や砂糖菓子など、カロリーや脂質、糖質が多い食品は控えましょう。
次のような食品が間食としておすすめです。
- ・ヨーグルトやチーズなど乳製品
- ・ナッツ類
- ・ドライフルーツ
- ・高カカオチョコレート
間食を摂る時間帯は午後2時〜3時にしましょう。
午後2時〜3時は脂肪が溜まりにくい時間帯です。
体内には「BMAL1(ビーマルワン)」というタンパク質があり、脂肪を溜める酵素を増やす働きがあります。
しかし、午後2時〜3時の間だけ、BMAL1の生成量が少なくなるため、間食を摂るベストタイミングとなるわけです。
お金がかからない
置き換えダイエットは通常、食事をダイエット食品に置き換えて行うダイエット方法です。
置き換え用のダイエット食品は、栄養不足にならないように栄養バランス良く、ダイエットを健康的に進められるように作られています。
しかし、数ヶ月かけてダイエットする上で、置き換え用のダイエット食品を買い続けるとそれなりにコストがかかってしまいますよね?
ダイエット食品は1食およそ300円程度のものが多いですが、毎日1食食べるとして1ヶ月で1万円以上はかかる計算です。
栄養豊富なダイエット食品なら、1ヶ月で2万円〜3万円かかるものも少なくありません。
一方、朝バナナダイエットはスーパーで1袋200円程度のバナナを購入するだけなので、誰でも手軽に始められます。
1袋にバナナが4~5本入っているので、1食あたりおよそ40円ほどの計算です。
1ヶ月買い続けても1,000円程度しかかかりません。
朝バナナダイエットは最低でも2ヶ月〜3ヶ月は続ける必要がありますが、コストがかからないので長期間続けてもお財布への負担が少ないダイエットということができるでしょう。
朝バナナダイエットのデメリット
メリットがたくさんある朝バナナダイエットですが、実は隠れたデメリットもあります。
しかし、どのダイエットにもデメリットはあるものですから、いかにカバーするかが大事です。
では、朝バナナダイエットのデメリットを見ていきましょう。
バナナに飽きる
朝バナナダイエットは、2ヶ月、3ヶ月と続けるうちにバナナを食べることに飽きてしまう、という方が多いです。 飽きてしまった結果、ダイエット前の朝食に戻すと、これまでバナナしか食べていなかったわけですから、つい食べ過ぎてしまってリバウンドする可能性があります。
朝バナナダイエットを飽きずに続けるためには、バナナにアレンジを加えてみてください。
酸味のある食品や良質な植物性オイルと一緒に摂ると、味に変化が生まれて新鮮な気持ちでバナナを食べられます。
特に、以下のような食品やオイルがおすすめです。
- ・キウイフルーツ
- ・オレンジ
- ・レモン果汁
- ・オリーブオイル
- ・亜麻仁オイル
オリーブオイルや亜麻仁オイルは、抗酸化作用の強い不飽和脂肪酸が含まれているため、美肌作り効果も期待できます。
ただし、カロリーが高いので摂取する場合は1日大さじ1杯までに抑えましょう。
または、バナナをミキサーにかけてスムージーにして飲んでもOKです。
成分やカロリーも変わりませんし、口当たりなめらかになるので食欲がなくても摂取しやすくなります。
スムージーにする場合は、常温の水とレモン果汁を加えてミキサーにかけてください。
レモン果汁を加えることで、不足しやすいビタミンCが摂取できます。
仕事で夕食が遅い人には不向き?
朝バナナダイエットのルールでは、夕食をできるだけ早めに摂るように推奨されています。
しかし、仕事が夜遅くに終わるため夕食が遅くなるという方は多いのではないでしょうか?
朝バナナダイエットで夕食を早めに済ませるのは、良質な睡眠を摂るためです。
おなかいっぱいの状態で眠ると、体は消化活動を優先するため、睡眠が浅くなって眠りの質が低下してしまいます。
眠りの質が低下すると、食欲を抑えるホルモン分泌が減り、食欲を増進させるホルモンの分泌が増えてしまうので、しっかり質の高い睡眠をとるようにしましょう。
では、仕事で夕食が遅くなる人には朝バナナダイエットは不向きなのでしょうか?
ポイントは、眠りの質を高めることなので、次のような工夫で眠りの質を高める習慣を作って実践すれば、朝バナナダイエットの効果が出やすくなります。
- ・夕方頃におにぎりやサラダチキンなど、低カロリーな軽食を摂っておく
- ・帰宅後、空腹なら寝る2〜3時間前に野菜や豆腐などを加えた味噌汁またはスープを飲む
- ・寝る1時間前に湯船に浸かる
- ・できれば寝る時間と起きる時間を毎日一定に、無理であれば起きる時間だけでも一定にする
- ・寝る前はスマホやPC、ゲームを使わない
- ・アロマテラピーやアロマキャンドルなどを使って、寝る前はリラックスして過ごす
朝バナナダイエットの注意点
朝バナナダイエットは便秘を防いだり、朝のエネルギー源になるなど、健康に良い点が多いですが、注意点もあります。
朝バナナダイエットを健康的に行うために、注意点をしっかり押さえておきましょう。
バナナは一日2本まで
バナナの食べ過ぎは、食物繊維とカリウムの過剰摂取による体調不良や病気リスクを高める原因になるので要注意です。
バナナには1本100グラムあたりにおよそ1.1グラムの食物繊維が含まれており、さらにフラクトオリゴ糖による腸内環境の改善効果もあります。
食物繊維もフラクトオリゴ糖も、摂取量が多いと腹痛や下痢を引き起こすので気を付けましょう。
また、腎機能が低下している人がカリウムを過剰摂取すると、全身のしびれや最悪の場合は心停止が起こる可能性もあります。
農林水産省の『食事バランスガイド』によると、果物の一日の摂取量目安は200グラムとされているので、健康的に朝バナナダイエットを行うにはバナナの摂取は1日2本までにしましょう。
昼食や夕食はバランスよく食べる
バナナは栄養豊富ですが、脂肪の代謝に欠かせないタンパク質が不足しています。
タンパク質不足を防ぐためにも、昼食や夕食はタンパク質を中心にバランスの良い献立を意識しましょう。
和食なら旬の野菜や魚、ダイエットに良い海藻類やキノコ類を使ったレシピが多く、洋食に比べて低カロリーなのでおすすめです。
朝バナナダイエットで楽チン&健康的に痩せよう
朝バナナダイエットは、お金がかからず、誰でもトライしやすいダイエット方法です。
いくつかデメリットもありますが、工夫をすればデメリットはカバーできるので、気軽にチャレンジしてみてくださいね。
朝バナナダイエットで、健康的にスリムな体を手に入れましょう!