トマトダイエットとは？

ダイエットの基本は運動と食事制限ですが、普段からたくさん食べている人にとって、食事制限はつらく、ストレスの元になりますよね。

しかし、トマトダイエットなら、1日3食しっかりと食べることができるので、食事制限のストレスを感じることなくダイエットができます。

トマトダイエットは、簡単にいうと「食事とは別に毎日トマトを食べることで、トマトに含まれるダイエット成分を摂取し、ダイエットに繋げるダイエット方法」です。

食事の代わりにトマトを食べるわけではないので、空腹感を感じにくい点も人気なんですよ。

美容と健康にいいトマト

ヨーロッパのことわざで、「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、トマトは昔から健康に良いといわれてきました。

トマトの健康硬貨や美容効果はテレビや雑誌でも多く取り上げられており、特にリコピンによる美白効果は多くの人が知っていることでしょう。

トマトダイエットでは、美容と健康に良いトマトを普段の食生活に取り入れることで、健康的に無理なくダイエットを行うことができるんですよ。

トマトダイエットのやり方

トマトダイエットでは、生のトマトはもちろん、トマトジュースやトマトケチャップなど、トマトの加工品も食べることができます。

トマトダイエットのやり方は簡単です。
朝と夜の食前にトマトを1個、またはミニトマトを10個程度摂取するだけでOKなので、スーパーでトマトを買ってくれば今日から始められますよ。

トマトの1日の摂取量目安は、普通のトマトなら2個、ミニトマトなら20個を目安にしましょう。

トマトダイエットで効果を出すためには、次のポイントを意識してトマトを食べてみてくださいね。

トマトは朝と夜に食べよう

トマトダイエットでトマトを食べるベストタイミングは、朝と夜です。

朝はリコピンの吸収率が一日の中で最も高いため、リコピンを効率よく摂取することができます。

一方夜は、夕食前にトマトを食べましょう。
夕食前にトマトを食べると、満腹中枢が刺激され、夕食の食べ過ぎが防げるだけでなく、いつもより少ない量で満腹感を感じることができます。

なお、リコピンはこまめに摂取した方が吸収されやすいとされており、研究では1日2回リコピンを摂取すると中性脂肪が減少するという結果も発表されています。

「朝トマトダイエット」または「夜トマトダイエット」のようにトマトを1日1回だけ食べるよりも、朝と夜にトマトを食べた方がダイエット効果が高まるので試してみてくださいね。

トマトは加熱して食べよう

普段、あなたはトマトをどうやって食べていますか？
ほとんどの人は生のまま食べているのではないでしょうか？

しかし、ダイエットを考えるのであれば、ぜひトマトは加熱して食べるようにしましょう。

トマトを加熱すると、リコピンの吸収率が3倍にアップします。また、甘みも増して酸味が和らぐので、トマトの酸っぱさが苦手な方でも食べやすくなりますよ。

なお、トマトに含まれている栄養素は熱に強いため、加熱することで栄養が失われることはありません。

トマトを加熱して食べるなら、「焼きトマト」にするのがオススメです。
オーブントースターやフライパンで簡単に作れるので、料理が苦手な人もチャレンジしてみましょう。

～焼きトマトの作り方～

1. 1.トマトを食べやすい大きさにカットし、アルミホイルで包みます。
2. 2.アルミホイルごとオーブントースターなどで5～6分焼きます。

ミニトマトで作る場合は、ヘタを取って、油を引かずにそのままフライパンで転がしながら焼きましょう。

味付けは、塩とオリーブオイルがおすすめです。
オリーブオイルをプラスすることで、リコピンの吸収率がさらにアップします。

トマトジュースを賢く活用しよう

生のトマトが高い時期や、トマトを食べるのに飽きたときはトマトジュースを上手に活用しましょう。
トマトジュースであれば、毎食200ml飲むだけで1日のリコピン推奨摂取量をカバーできます。
トマトジュースは無塩タイプのものを選んでくださいね。

トマトの栄養価

トマトがダイエットに良いのは、低カロリーということだけが理由ではありません。
トマトに含まれている栄養素の中で、特にダイエット効果が期待できるものについて詳しく解説します。

脂肪燃焼を促す成分「13オキソODA」

これまで「トマトがダイエットに良い」ということはわかっていても、具体的にどの成分がどのように働いてダイエット効果をもたらすのかはわかっていませんでした。

しかし、2012年2月に京都大学の研究で、トマトに含まれる「13オキソODA」という成分が、脂肪燃焼を促進させることが明らかになったのです。

京都大学の研究では、肥満マウスを対象に研究を行いました。
その結果、13オキソODAが脂質代謝異常に有効な成分で、研究によりトマトに含まれていることが発見されました。

研究では、13オキソODAは特にトマトジュースに多く含まれていることもわかっており、トマトを食べることでダイエット効果だけでなく、肥満による生活習慣病の予防効果も期待されています。

代謝を促進させる「リコピン」

トマトの真っ赤な色はリコピンによるものです。
リコピンはオレンジ色の色素成分であるカロテノイドの仲間ですが、カロテノイドの中で特に強い抗酸化作用を持っています。

細胞の酸化を防ぐため、肌の老化や生活習慣病の予防に効果があると期待されている成分です。

また、リコピンには血液の流れを促す効果もあります。

血液の流れがスムーズになると、摂取した糖分や脂質がエネルギーに変換されやすくなり、脂肪の溜め込みが予防できるのです。

それだけでなく、肥満やセルライトの原因となる脂肪細胞の増加も防いでくれます。

便秘予防・血糖値の上昇抑制に効果がある「食物繊維」

トマトにはペクチンという食物繊維が含まれています。
ペクチンには、小腸の消化スピードを緩やかにして血糖値の上昇を抑えてくれる働きがあるので、普段から血糖値が高めな人はぜひトマトを積極的に食べるようにしましょう。

また、ペクチンにはコレステロールを吸着して便と一緒に排出する働きと、発酵して腸内の善玉菌のエサになって腸内環境を整える働きもあります。

腸内環境が整うと便通が良くなり、腸が活発に機能するようになるため、基礎代謝が促進されるて、太りにくく痩せやすい体になります。

トマトダイエットの注意点

「朝と夜それぞれの食前にトマトを食べるだけで食事制限は特になし」というストレスフリーなトマトダイエットですが、注意点もあります。
健康的にトマトダイエットを続けるために、注意点をしっかりと頭に入れておきましょう。

栄養バランスと食べる量に注意する

トマトダイエットを行うにあたって食事制限をする必要はありませんが、食べ過ぎたり、好きな食べものばかり食べるのはNGです。

肉が好きだから肉ばかり食べる、炭水化物が好きだからごはんやパンをたくさん食べる、というような食事内容では、いくらトマトがダイエットに良い食材でも効果が無駄になってしまいます。

オススメの献立は、栄養バランスが調整しやすく、比較的低カロリーな和食です。
和食は、洋食や中華などと比べると、油を使うレシピが少なく、旬の食材を使ったレシピが多いため、無理なく食事の栄養バランスを整えることができます。

なお、食事の際はその量にも注意しましょう。
おなかが苦しくなるほどいっぱい食べるのではなく、満腹感を感じた時点で箸を置くようにしてくださいね。

トマトジュースは無塩タイプのものにする

生トマトの代わりにトマトジュースを使う場合は、必ず無塩タイプのものを選んでください。

普通のトマトジュースには塩分が多く含まれており、トマトダイエットで飲む一日の摂取量600mlだと、塩分を3.6gも摂ることになります。

日本人の1日の塩分摂取量目安は、成人男性が8g未満、成人女性が7g未満と定められているので、塩分を含むトマトジュースを飲むと一日の塩分摂取量の半分ほどを摂ってしまうことになるのです。

一般的に無塩タイプのトマトジュースは、普通のトマトジュースより少々値段が高いですが、健康的にトマトダイエットを続けるためには無塩タイプを選びましょう。

トマトを取り入れて健康的にダイエット

ダイエットに良い栄養が含まれているトマトは、食前に食べることで食べ過ぎを防いだり、血糖値の上昇を抑えたりする効果が期待できます。

トマトダイエットを成功させるコツは、トマト単品で食事制限するのではなく、1日3食栄養バランスよく食べることです。

停滞期が訪れても諦めず、コツコツと続ければダイエット効果を実感できる日が必ずやってきます。
トマトダイエットで、無理なく健康的にダイエットをしましょう！