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ダイエットのイメージ

大きなダイエット効果を得たいなら、ファスティングにチャレンジ!

ファスティング(断食)と聞くと、とても辛いものというイメージがあるのではないでしょうか?確かにファスティングでのダイエットは、他の方法に比べて本格的です。でもやり方次第でファスティングは、空腹感などの不快感をゆるやかにしながら行うこともできるんです。

ファスティングをうまく行うと、体がデトックスされることによって、様々な効果が期待できます。少し勇気を出してファスティングに挑戦してみたいという方のために、ファスティングの仕組みや、実践にあたっての注意点を解説します。

ファスティングってどんなもの?

女性

ファスティングを行えば、太った人であれば3日で数キロ体重が落ちるといった劇的な変化もあり得ます。

ファスティング中は、取り入れるカロリーがほとんどなくなりますから、当然ダイエット効果がとても高いです。その反面、慎重に行わなければ体に負担がかかり体調を崩してしまう危険性もあります。

他のダイエット方法に比べてファスティングは、体の状態に注意をしながら、高い意識を持って臨む必要があります。

そのためファスティングは本来、ダイエットのためだけに行うというよりは、体をデトックスして健康状態を改善するという、大きな目的で行われることが多いものです。

高い意識を持って、と聞くとハードルが高く感じてしまうかも知れません。
しかし大変かどうかは、どれくらい本格的なファスティングをやるかにもよります。

半日や一日だけ食事を抜く「プチ断食」でも、定期的に行えば効果が十分効果があります。

プチ断食でも、実際に行うに当たっては、正しいやり方に注意を払う必要はあります。

しかしやり方さえ守れば誰でも、それほどの苦もなくファスティングの期間を乗り越えられます。ぜひ怖がらずに、短い期間のファスティングからトライしてみましょう。

ファスティングでデトックスされる仕組み

ファスティングには、なぜデトックス効果があるのでしょうか?

私たちの体は普段、休みなく消化にエネルギーを使っています。

ファスティングで消化にエネルギーを使わなくなると、温存されたエネルギーを脂肪や糖などの代謝に回すことができるようになります。

代謝の力の高まりによって、体の中の余分なものの排出が促されるというわけです。

このとき排出されるのは老廃物や毒素ですが、これらは特に脂肪と一緒に蓄えられやすいものです。
そのためファスティングで代謝に専念できるようになった体は、真っ先に余分な脂肪を燃焼させることによって、毒素や老廃物を排出しようとします。

つまりファスティングは、脂肪を落としてダイエット効果を得るためには、最も効率的な方法なのです。

美容効果や若返り効果も

ファスティングでダイエットというと気になるのが、栄養が不足してしまうことではないでしょうか?特に、栄養が足りずに美容に影響してしまうのは嫌ですよね。

しかし、私たち現代人が普通に生活していると、栄養は不足していることより、取り過ぎになってしまっていることが多いのです。

普段から激しい運動や、体を使う仕事をしているなどの人は別として、一般的な人であれば、それほど多くの食事量は必要ありません。

摂り過ぎたエネルギーを消化するために、体に負担がかかっているケースが多いのです。

この負担がかかった体に休息を与えてくれるのがファスティングです。
ファスティングは上手く行えば、美容にマイナスどころか、良い影響を与えてくれるんです。

消化に使っていたエネルギーが温存されることで、代謝にエネルギーが回されると、肌がきれいになる、白髪が減る、脂肪が落ちるといった、見かけの上でも良い変化が期待できるのです。

ファスティングを定期的に行うと、見かけが何歳も若がえった感じがする、という感想もよく聞かれます。

ファスティングを行う上での注意点は?

無理のない食事のイメージ

ファスティングによるダイエットは、うまくいけば効果抜群です。
しかしその反面、闇雲なファスティングによってリバウンドや体調を損なうといった失敗例が多いというのも事実です。

注意点をわかった上で行うことはとても重要になりますので、ぜひここからのポイントを心に留めるようにして下さい。

準備期間

ファスティングは、いきなり入るのではなく、準備期間をとることが大切です。

いよいよ明日からファスティングに入る、というとき、「今の内にたくさん食べておこう」という発想をしがちです。しかしこの「食いだめ」は逆効果になってしまいます。

体はいきなり食べる量を減らせば、空腹の信号を強く出すようにできています。
ファスティングに入る前から徐々に食べる量を減らして、小食に体を慣らしていかなければいけません

甘いものや白米、うどん、白いパンなどの精製された炭水化物といった血糖値を上げやすい食べ物の量も減らしていきましょう。血糖値を上げやすい食べ物を急に断つことも、空腹の信号を出すことにつながってしまいます。

ファスティング期間中は消化に使うエネルギーを温存したいので、準備期間から消化の良い食べ物に変えることで温存の効果をさらに高めることができます。

肉や魚といった動物性タンパク質、脂質、食物繊維の多い食品といった消化に負担のかかるものも、準備期間にはできるだけ食べないようにして下さい

最低限のエネルギー摂取

ファスティングの間というと、全く食べ物を取らないというイメージがあるかも知れません。

本格的なファスティングになると、確かに何も口にしない方法もあるのですが、多くの人にとってはあまり向かない方法です。
私たちの体は普段、定期的に栄養が取れることに慣れているので、急にそれを断ってしまうことは負担が大きいのです。

消化に負担のかかるものを避けながらも、最低限のエネルギーを取りながらファスティングをすれば、より体に負担を掛けることなくファスティングをすることができます。

特に普段から1日3食しっかり食べている人は、体に負担をかけないように無理のない範囲でファスティングをしましょう。

最低限のエネルギー摂取におすすめなのが、酵素ドリンクや果物です。これらは体の消化酵素を消費させないので、ファスティング中に取るにはうってつけといえます。

また、ファスティングのデトックス効果を高めるために、しっかりと水分を取ることも大切です。1日に2リットル程度を目安に、小まめに飲むようにして下さい。

回復期間

ファスティングで最も大事なのが、回復期間だと言われています。
食べ物を断っている期間よりも、この回復期間がファスティングの本番だと言っても過言ではありません。

このとき、体は今まで止められていた分の栄養を取り戻そうとするので、とても強い食欲を感じます。

ここで食欲にまかせて食べてしまうと、簡単にリバウンドしてしまいます。また急に普段の食べ方に戻すことは胃腸にとって大きな負担がかかります。

せっかくここまで食べるのを我慢したのですから、もうひと踏ん張りです。ファスティングの良い効果を最大限にするメリットを思いながら、少しづつ質と量を普段の食事に戻しましょう

特に長い期間ファスティングをしたときほど、段階を踏んで食事を元に戻すことが大事になります。

この回復期間に取る食べ物は、お粥がおすすめです。水の量によって全粥、五分粥と、柔らかさを調整できるので、徐々に体を元の状態に戻していけます。

好転反応

ファスティングで体がデトックスされると、「好転反応」と呼ばれる様々な不快症状が現れることがあります。はじめてファスティングをした人は、好転反応が現れると、びっくりしてしまう人も多いでしょう。体調を悪化させてしまったんだと不安になるかも知れません。

しかし好転反応は、余分なものがしっかりデトックスされて、ファスティングが成功している証拠です。

好転反応で現れる症状は、頭痛、吐き気、胃腸の痛み、歯茎の痛み等様々です。体の悪くなっている部分ほど症状が強く出ると言われています。普段食べ過ぎている人も強い好転反応が出がちです。

好転反応が現れると不安感を感じてしまいがちですが、体にとって一番よくないのが、過度のストレスです。ファスティングもあまりストレスを感じながら行うと、逆効果につながってしまいます。

体にはある程度苦痛を感じたとしても、気持ちの面では 「この症状は、悪いものが外へ出ているんだ」と前向きにとらえて下さい。

ただしあまりにも症状がつらい時は無理をせず、少量の食ベ物を取るようにして下さい。好転反応が緩和されます。白湯を飲むなどして体を温めることも、症状を緩和させる効果があります。

また特に症状が激しい場合はファスティングを中止し、医師に相談するようにしましょう

普段からの小食で、無理なくファスティング

ファスティングでのダイエットは、どうしても空腹や好転反応に耐えるといった我慢が必要になります。自分に成功させられるの?と尻込みする気持ちが湧いてしまうかも知れません。

でもファスティングが辛いものになってしまうのは、普段大食いしている分を取り戻そうとして急に長い期間ファスティングするなど、無理な方法をとった時です。

ちゃんと準備をして、無理なく実践すれば、イメージしているより辛さを感じることなくファスティングを乗り切れます

特に、普段からある程度小食に慣れている人は少々のファスティングでは辛さを感じません。「腹八分目に医者いらず」という諺もありますが、普段からバランスの取れた食事を適量食べるように心がけましょう。

その上で、時々ファスティングをすれば、健康にもダイエットにも役立つのではないでしょうか。

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