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薄毛を気にする男性

ハゲ(薄毛)は遺伝のせい?ハゲ(薄毛)の原因とその対策

「なんだか最近髪の毛が薄くなったような気がする」と、薄毛を気にしている人は少なくないと思います。中には「遺伝だからあきらめるしかない」と思っている人もいるのではないでしょうか。

しかし、薄毛の原因は遺伝だけとは限りません。 ここでは、薄毛の原因とその対策を少し踏み込んで解説したいと思います。

ハゲ(薄毛)は遺伝のせい?

遺伝のイメージ

髪の毛が薄くなってくると多くの人は「遺伝だから仕方がない」「何をやっても無駄だ」とあきらめてしまいがちです。

自分の親兄弟や親せきに薄毛に悩んでいる人が居れば、なおさら「対策をしても結局はハゲるんだ……」とネガティブな気持ちになってしまいますよね。

しかし、最近の研究で薄毛は遺伝だけが原因でないことがわかってきました。

薄毛の原因には、もちろん遺伝も関係していますが、生活習慣普段のヘアケアなども大きく関係しているのです。

ハゲ(薄毛)体質は遺伝しやすい

薄毛の原因は遺伝だけではありませんが、薄毛になりやすい体質というのは遺伝しやすいものです。

特に親兄弟や祖父母で薄毛に悩んでいる人が居るのなら、自分もまた薄毛になりやすい体質を受け継いでいると言っても良いでしょう。

しかし、実際薄毛になるかどうかは、生活習慣や日々のヘアケアにかかっています。

薄毛になりやすい体質だからとあきらめるのではなく、薄毛になりにくい体質の人よりも毎日の生活習慣やヘアケアに気を配ることで、薄毛になるのを予防することができるので今日から早速対策を始めましょう。

遺伝だけではないハゲ(薄毛)の原因

薄毛を気にする男性

では、遺伝だけではない薄毛の原因にはどのような原因があるのでしょうか。
ここでは、男女別に代表的な原因を紹介します。

男性に多く見られる原因

男性に多く見られる薄毛の原因は主に3つです。
それぞれを詳しく見ていきましょう。

AGA

男性に見られる薄毛の原因で最も多いのが「AGA(エージーエー。男性型脱毛症)」です。

AGAは男性ホルモンの働きで髪の毛が抜けてしまう症状のことをいいます。

思春期以降に生え際や頭のてっぺんから髪の毛が薄くなってくる特徴があり、放置しておくとどんどん進行するので、早めの対策が必要です。

AGAの原因は、「ジヒドロテストステロン」という物質です。
ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンの一つである「テストステロン」が「5αリダクターゼ」という酵素と結びつくことで作られます。

ジヒドロテストステロンには、髪の毛の成長サイクルを乱してしまう働きがあるので、ジヒドロテストステロンが多くなりすぎると、髪の毛が太く長く成長する前に抜けてしまい、薄毛になってしまうのです。

AGAは、進行のしかたによって3つのタイプに分けることができます。
頭のてっぺんから薄毛になるタイプ
生え際が後退していくタイプ
前髪から薄毛になるタイプ
の3つです。

いずれのタイプも、早い段階で発見・治療ができれば進行を食い止めることができます。
普段から自分の髪の毛の状態に気を配り、AGAの早期発見に努めましょう。

生活習慣、食生活

皆さんは、普段どんな食事をしていますか?また、規則的な生活をしていますか?

薄毛の原因の一つに、乱れた食生活や不規則な生活習慣が挙げられます。
特に注目したいのがビタミン・ミネラル不足です。

普段から食事のバランスが偏りがちな人や、タバコをよく吸う人はビタミンやミネラルが不足しがちです。
ビタミンやミネラルが不足すると、髪の毛をつくる材料となる栄養が足りなくなってしまいます。

できるだけ色々な食材をバランスよく食べるようにしましょう。

また、不規則な生活習慣も薄毛の原因です。
特に頭皮のニオイやベタつきが気になったりする場合は、不規則な生活習慣で頭皮の環境が乱れている恐れがあります。

頭皮の環境が乱れると、健やかな髪の毛が生えてきにくくなってしまうので、普段から規則正しい生活を心がけ、頭皮を健やかに保ちましょう。

ストレス

薄毛の原因で少なくないのが「ストレス」です。
「ストレスで抜け毛が増えた」などという話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

私たちは、強いストレスを受けると自律神経が乱れたり、ホルモンバランスが崩れたりします
結果として、髪の毛が抜けやすくなり薄毛になってしまうのです。

とはいっても、日常生活を送るうえである程度のストレスは仕方がないものです。
日ごろからストレスを溜め込まないように、積極的にストレス発散の機会を設けるようにしましょう。

女性に多く見られる原因

ここまで男性の主な薄毛の原因をご紹介しましたが、女性の場合は男性とは異なる原因で薄毛になることがわかっています。詳しく見ていきましょう。

ホルモンバランスの変化

女性の薄毛の大きな原因の一つは「ホルモンバランスの変化」です。
女性の場合、妊娠・出産や閉経などで、男性に比べて大きくホルモンバランスが変化します。

妊娠中は女性ホルモンが多い状態なので薄毛になりにくい状態ですが、出産後は女性ホルモンが急激に減少するので、相対的に男性ホルモンが多くなり、髪の毛が抜けやすくなってしまうのです。

同様に、閉経で女性ホルモンが減少しても抜け毛が増えやすくなります。

妊娠・出産や閉経によるホルモンバランスの変化は、自分だけの力ではどうにもできません。
必要に応じて婦人科の医師に相談するなどして、心にも体にも大きな負担が掛からないような工夫をしましょう。

ストレス

ストレス」は女性にとっても薄毛の大きな原因です。
人間関係や家庭の悩みなど、一筋縄ではいかない悩みがストレスになって、頭皮や髪に悪影響を及ぼしている場合があります。

また、オシャレに人一倍気を遣う女性であれば、「薄毛になってしまった」ということが大きなストレスになっていることもあります。

思うようにオシャレを楽しめないのは、女性にとって大きなストレスです。

普段からストレス解消に努めると同時に、美容師さんなどに相談して髪型を変えてみるのも良いでしょう。

FAGA(女性男性型脱毛症)

AGAは正式名称を「男性型脱毛症」といいます。この女性版が「FAGA(女性男性型脱毛症)」です。

FAGAは加齢によるホルモンバランスの乱れが原因で起こります。
FAGAになると、髪の毛が全体的に細くなり、ボリュームが少なくなるだけでなく、人によっては分け目が目立つといった症状が現れます。

男性のAGAと違い、完全に髪の毛が抜け落ちてしまうことは稀です。

FAGAもAGAと同じく放っておくとどんどん進行していくので、早期発見・早期治療が大切といえるでしょう。

間違ったヘアケア

女性の場合、男性に比べてヘアケアに力を入れている人が多いかと思います。
ヘアカラーで髪を染めたり、トリートメントやヘアコロンを使っている人もいるでしょう。

実は、そんな普段のヘアケアが薄毛の原因になっている場合があるのです。

間違ったヘアケアを続けていると、頭皮に不要な刺激が与えられ、健やかな髪の毛が生えにくくなってしまいます。

まずは普段使っているシャンプーやコンディショナー、シャンプーの仕方を見直し、正しいヘアケアを始めましょう。

生活習慣や栄養バランスの乱れ

皆さんの中には、「毎日忙しくて寝不足気味」「食事のバランスが偏りがち」という人も多いのではないでしょうか?

そういった生活習慣の乱れが、薄毛の原因になっている場合もあります。

まず、食事のバランスが偏りがちになると、栄養不足になります。栄養不足になると、髪の毛を作るための栄養が足りなくなってしまうので、薄毛になりやすくなってしまうのです。

普段から栄養バランスを考えた食事を摂るようにしましょう。

また、寝不足も薄毛の原因になります。

寝不足になると、私たちの体は強いストレスを感じます。結果、全身の血行が悪くなり、髪の毛を作る「毛根」にも十分な栄養が届かなくなってしまうのです。

もちろん、自律神経やホルモンバランスも乱れやすくなります。

普段から規則正しい生活と栄養バランスの取れた食事を心がけましょう

ハゲ(薄毛)が気になったらケアを始めよう!

薄毛を気にするイメージ

では、薄毛が気になってきたらどうすれば良いのでしょうか?
ここでは、今日からできる薄毛対策をご紹介します。

1.育毛剤を使ってみよう!

薄毛が気になってきたら、育毛剤を使ってみましょう。
育毛剤には、様々な種類があります。

男性は「男性用」と書かれているものを、女性は「女性用」と書かれているものを使ってください
男性が女性用を、あるいは女性が男性用を使っても効果は得られません。

育毛剤を塗るタイミングは、ドライヤーで髪を乾かした後がベストです。
温風で髪を乾かした後、冷風で頭皮を冷ましてから育毛剤を塗りましょう。

その時、軽く頭皮をマッサージすると、より育毛剤が頭皮に浸透しやすくなります。

2.ヘアケアの方法を見直そう!

普段のヘアケアを見直すのも大切です。

刺激の強いシャンプーを使っているのなら、「アミノ酸系」の刺激の少ないシャンプーに変えましょう。

シャンプーをするときは、事前に髪をよく溶かしてホコリなどを落とし、お湯で充分に漱ぐようにしてください。
シャンプーは手でしっかりと泡立ててから髪につけるようにしましょう。

指の腹でマッサージするように優しく洗うのもポイントです。

シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しは頭皮のへの刺激になります。
十分にすすいで、しっかりと髪を乾かしてください。

3.生活習慣を見直そう!

普段、不規則な生活を送っているのであれば、規則的な生活ができるよう心がけましょう。
特に睡眠不足は薄毛の大敵です。

一般的な大人の理想的な睡眠時間は7時間といわれています。
できるだけ7時間はぐっすりと眠れるように工夫しましょう。

4.食生活を見直そう!

脂っぽいものが好きだったり、野菜が不足していたりしませんか?
栄養バランスの悪い食事も薄毛の原因です。

特にビタミンやミネラルが不足しがちなので、意識して野菜や果物、海藻類を食べるようにしましょう。

バランスの良い食事のイメージは、和定食です。
肉・魚、炭水化物、野菜、果物などを上手に組み合わせて、バランスの良い食事を心がけましょう。

5.専門医に相談してみよう!

「最近髪の毛のボリュームが少なくなってきたなぁ」と思ったら、勇気を出して専門医に相談してみるのことも大切です。
薄毛の相談は、最寄りの皮膚科または薄毛専門クリニックですることができます。

ただし、ホルモンバランスの変化に伴う女性の抜け毛は、皮膚科よりも婦人科で相談したほうが良い場合もあるので、まずはかかりつけの医師に相談してみてください。

専門医に相談することで、より適切な対処法がわかることもあります。

薄毛は早期発見・早期対処が進行を食い止めるカギです。
ひとりで悩まず、勇気を出して専門医に相談してみましょう。

早めのケアで進行をストップ!

薄毛は放っておくとどんどん進行します。
「もしかして……?」と思ったら、その日から対策を始めましょう。

育毛剤を使ったり、毎日のヘアケアを見直したりしながら、時には専門医の力も借りて、薄毛改善のための工夫を行うことが大切です。

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