チーズダイエットとは?
チーズといえば、おやつやお酒のおつまみ、料理の食材で人気ですが、ダイエット中は控えるべきというイメージが強いですよね。
「チーズは脂肪が多いから、ダイエット中に食べてはいけない」というのが一般的な考えですが、最近は逆にダイエットに良いということが判明しているのです。
チーズを食べて太るのは誤解?
『やせる! 健康! 骨じょうぶ! 「和チーズ」ダイエット』という本の著者である小原尚敏さんは、チーズをダイエットに取り入れて13キロの減量に成功しています。
また、東北大学大学院農学研究科教授の齋藤忠夫先生も、長年のチーズ研究の結果、14キロの減量に成功したと語っているのです。
「乳製品に含まれる脂肪酸『酪酸』は、脂肪燃焼を高めてくれるんです。私自身、研究でチーズを食べ続けたことで、半年で14kgの減量を達成しました。いまだにリバウンドもしていませんよ」
チーズといえば脂肪が豊富に含まれていますが、実は乳製品の脂肪は体につきにくく、さらに脂肪燃焼を促進させてくれます。
では、チーズダイエットとはどのように行うのでしょうか。
チーズダイエットのやり方
チーズダイエットは二つの方法があります。
それぞれ単独で行っても良いですし、同時に行っても構いません。
それぞれの方法と期待できる効果について解説します。
食事にチーズを取り入れる
いつもの食事にチーズを組み合わせることで、無理なくチーズダイエットを続けられます。
特にオススメなのが、野菜またはフルーツとチーズの組み合わせです。
栄養豊富で低カロリーな野菜やフルーツですが、脂質とタンパク質はほとんど含まれていません。
チーズは脂質とタンパク質が豊富に含まれており、野菜やフルーツと組み合わせると栄養バランスが整った食事になります。
例えばチーズをサイコロ状にカットしてサラダに混ぜたり、粉チーズをかけたり、ドレッシングがわりに調味料としてチーズを取り入れたりすると、野菜も無理なく美味しく食べられるのではないでしょうか。
食事でチーズを摂るタイミングですが、ダイエットにオススメなのは朝です。
朝の空腹状態でチーズを食べると、カルシウムの吸収率がアップします。
カルシウムは筋肉の代謝を促進させる働きがあり、ダイエットのために行う運動のパフォーマンス向上が期待できるので、ぜひ積極的に摂るようにしましょう。
間食をチーズにする
チーズダイエットでチーズを摂るベストなタイミングは、空腹状態のときです。
空腹感を感じたとき、間食をチーズにすることでダイエット効果が期待できます。
小腹が空いたときにチーズを食べると、チーズの豊富なタンパク質で空腹感が満たされるため、高カロリーな間食やランチ、夕食のドカ食いを予防できるのです。
ダイエット効果を高めたいのなら、チーズと合わせて食物繊維が豊富なおやつを一緒に摂取しましょう。
オススメは、ドライフルーツやナッツ類、カカオ高配合のチョコレートです。
食物繊維は血糖値の上昇を抑える働きがあり、間食で血糖値が上がって脂肪が溜め込まれるのを防いでくれます。
間食のタイミングは、朝昼晩の食事の間で空腹感を感じる前がベストです。
1回に食べる間食は、200キロカロリーを目安にしてください。
仕事場などに持っていきやすいプロセスチーズなら、1個70キロカロリー前後です。
目安量を把握しやすいよう、チーズ以外のオススメスナックのカロリー目安をまとめてみました。
- ・あんず(ドライ) 1個23キロカロリー
- ・プルーン(ドライ)1個19キロカロリー
- ・イチジク(ドライ)1個20キロカロリー
- ・高カカオチョコレート ひとかけ30キロカロリー
- ・アーモンド 10粒60キロカロリー
間食のタイミングは1日3回なので、間食の総摂取カロリーは600キロカロリー程度になります。
間食の後にいつもと同じ量の食事を摂るとカロリーオーバーになってしまう可能性があるので、食事の食べ過ぎには気をつけてくださいね。
チーズがダイエットに良い理由
なぜチーズがダイエットに良いのでしょうか。
それは、ダイエット中に不足しがちな栄養素を補える栄養食だからです。
高脂肪・高カロリーでダイエットには不向きなイメージが強いチーズですが、タンパク質やカルシウムが豊富に含まれているので、毎日適量を食べるようにしましょう。
また、チーズにはダイエットに良い影響を与える3つの効果があります。
早速詳しく解説しましょう。
代謝を促進する
代謝を促進させるビタミンは、ビタミンB1とB2です。
ビタミンB1とB2には、摂取した糖をエネルギーに変換させ、脂肪として溜め込まれるのを防ぐ働きがあります。
チーズにはビタミンB1とB2が豊富に含まれているので、ダイエット中に積極的に食べることで脂肪を付きにくくすることができます。
血糖値の上昇を抑える
血糖値とは、食後の血液中に含まれる糖の濃度を表す数値です。
食べ過ぎによって血糖値が急上昇すると、インシュリンが余った糖を脂肪細胞に送り込み、脂肪として蓄積されます。
チーズは、血糖値が上がりにくい食品です。
白米や食パンなど、血糖値が上がりやすい食品とチーズを一緒に食べると、血糖値の上昇を抑え、脂肪の溜め込みを予防できます。
空腹感を抑えて過食を防ぐ
チーズにはタンパク質が豊富に含まれています。
タンパク質は筋肉を作るために欠かせない材料ですが、ダイエットに良いのは筋肉のためだけではありません。
タンパク質は、消化に時間がかかるため、腹持ちが良く、さらに空腹感を抑える効果もあるといわれています。
また、血糖値を安定させる働きもあるので、過食を防ぐ効果も期待できるのです。
チーズダイエットの注意点
良いこと尽くしでチーズ好きには嬉しいチーズダイエットですが、いくつか注意点があります。
チーズダイエットで失敗しないために、注意点をしっかり押さえておきましょう。
クリームチーズは摂りすぎに注意
爽やかな味でスイーツにも使えるクリームチーズですが、ダイエット中は控えた方が良いでしょう。
クリームチーズは、クリームが添加されているため脂肪分が多く高カロリーです。
少量なら問題はありませんが、他のチーズを食べずにクリームチーズばかり摂取すると、カロリーオーバーになる可能性が高くなります。
チーズはナチュラルチーズをメインに摂る
チーズは発酵が進むナチュラルチーズと、ナチュラルチーズを加工して作るプロセスチーズの二つのタイプがあります。
ダイエットのためにチーズを摂るなら、栄養価が高いナチュラルチーズを中心に摂取すると、発酵で生まれた乳酸菌により腸内環境が整い、ダイエット効果が高まります。
ナチュラルチーズは種類が豊富ですが、ダイエットには以下のチーズがおすすめです。
- ・カマンベールチーズ:カルシウムが特に豊富で、カルシウムによるストレス緩和効果が期待できる
- ・シェーブルチーズ:栄養が豊富で低カロリー。
また、ナチュラルチーズではありませんが、粉チーズもダイエットにおすすめです。
粉チーズは代謝を促進させるビタミンB1が豊富ですし、どんな料理にも合わせやすいので手軽に摂取できます。
食事量に気をつける
間食にチーズを取り入れる場合は、一日三食の食事量に気をつけましょう。
間食をしてさらに三食たっぷり摂ってしまうと、一日の総摂取カロリーがオーバーしてしまいます。
細かい食事制限はありませんが、特に高カロリーな食事を摂りがちな夕食は、できるだけヘルシーな献立にしましょう。
献立に迷ったときは、栄養バランスを整えやすく、比較的カロリーが控えめな和食がオススメです。
チーズで無理なく美味しくダイエット!
コクがあって満足感もあるチーズを取り入れることで、ダイエット中でも空腹感に悩むことが少なくなります。
チーズダイエットに加えて、適度な運動を行い、栄養バランスの良い食生活に気を配ってで健康的に無理なくスリムな体を手に入れてくださいね。