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体重計に乗る女性

体重が落ちない!停滞期の上手な過ごし方

ダイエットを始めたら1kg~2kgはすぐに落ちたのに、ある時を境にピタッと落ちるのが止まった……止まっただけならまだしも、少し増えてしまった……。

ダイエット中にそんな経験がある人は少なくないと思います。毎日頑張っているからこそ、体重が減らない・増えるというのはショックですよね。 しかし、それはリバウンドしにくいダイエットを行っている証拠かもしれません。

ここでは、体重が落ちなくなる「停滞期」の上手な過ごし方をお伝えしたいと思います。

ダイエットをしているのに体重が落ちない!

お腹を気にする女性

毎日頑張って運動をして、食事もバランスよく、カロリーを考えて食べているのに、ある時を境に体重が全く落ちなくなった……。

置き換えダイエットなどで工夫しているのに体重が落ちない……それどころか、少し増えてしまった……。

ダイエットをしている人は「停滞期」という言葉を聞いたことがあると思います。
体重が落ちなくなったのは、まさに停滞期に突入したからかもしれません。

健康的なダイエットに停滞期はつきもの

停滞期というのは、ダイエットでは避けて通れないものです。
体重が落ちにくくなり、普段通りに運動したり食事をしたりしていても、ダイエットの結果が出なくなります。

停滞期のメカニズムを簡単におさらいしましょう。

私たちの体は、体重が5%程度減少すると「このままでは飢え死にしてしまう!」と省エネモードに突入します。

少ないエネルギーでも、なんとかして体の機能を正常に保とうとするのです。
これを「ホメオスタシス機能」といいます。

ホメオスタシス機能が働くと、体は少しでも食事からたくさんの栄養を吸収しようとします。

それだけでなく、基礎代謝量や運動での消費カロリーをできるだけ少なくしようとします。
結果、体重が落ちにくくなってしまうのです。

ホメオスタシス機能がいくら体を守るための機能といっても、ダイエット中にはうれしくない機能ですよね。

しかし、停滞期が訪れるダイエットは体への負担が少ないだけでなく、リバウンドしにくい健康的なダイエットでもあるのです。

停滞期は確かに厄介なものですが、あまり深刻に考えすぎず、「順調にダイエットができているんだな」と思って心にゆとりをもって乗り切りましょう。

停滞期ってどれぐらい続くの?

では、停滞期はどれぐらい続くのでしょうか?
これは、本当に個人差が大きく、2週間程度で停滞期を脱出する人もいれば、1ヵ月以上かかる人もいます

体が「飢え死にする心配がなくなったぞ!」と思うまで停滞期は続くからです。

ダイエット中に2週間から1ヵ月も体重が落ちないなんて、やる気が無くなってしまいますよね。
しかし、この時期をどう乗り越えるかがダイエット成功のカギを握っているんです。

停滞期は油断大敵!

並んだ食べ物と女性

停滞期になると「もう体重が落ちないなんて嫌!今までの努力はなんだったの!?もうヤケ食いしちゃえ!」とこれまでのフラストレーションを解消するようにヤケ食いに走る人がいます。

これが停滞期の落とし穴です。

停滞期は、体が栄養を吸収しやすくなっている状態なので、食べれば食べただけ栄養を吸収してしまいます。
ダイエット中に我慢していた甘いものや油ものもしかりです。

結果として、これまでの努力が水の泡になってリバウンドしてしまうことになるのです。

停滞期はダイエットに挫折しやすい「魔の期間」でもあります。

停滞期を上手に乗り切る六つの心得

ダイエットを行っていれば、必ず訪れる停滞期。
体重が思うように減らず、気持ちが焦ることもあると思いますが、上手に乗り越えるための心得をお伝えしておきましょう。

体重計に乗らないこと

停滞期というのは、体重が減りにくい時期です。人によっては増える場合もあります。
「最近体重が落ちにくいな」と思ったら、しばらく体重計に乗るのは控えましょう

毎日体重計に乗っているのであれば、週に1回程度にするなど、体重計の数字を見ないようにしてみてください。
ダイエットで大切なのは、体重を落とすことでなく、体脂肪を落とすことです。

体重というのは、簡単に上下します。
体重計の数字に一喜一憂するのは、精神衛生上好ましくありません。
「停滞期かな?」と思ったら、体重計に乗る頻度を少なくしましょう。

いつも通りに運動すること

停滞期になると「どうせ何をやっても体重が落ちないや」と運動をサボってしまう人がいます。
しかし、停滞期であっても運動はやればやっただけ消費カロリーがアップするのです。

停滞期であっても、普段通りの運動を続けていると、体が「これぐらいの運動でも飢え死にすることはないんだな」と安心して省エネモードを解除してくれます。

いつも通りに運動することは、停滞期を脱出するカギになるだけでなく、リバウンド防止にも大いに役立ちます

ヤケを起こさないこと

「もう体重が減らないなんて、これまでの努力はなんだったの!?」とヤケを起こして、ここぞとばかりにケーキや油ものを食べまくる人がいますが、実はこれがリバウンドの原因です。

停滞期は体が少しでも栄養を吸収しようとしているので、食べれば食べただけ体重に反映されます。
ヤケを起こさず、いつも通りにバランスの良いカロリー控えめの食事を続けてください

体がその食生活に慣れてくれば、停滞期脱出はすぐそこです。

「チートデイ」を上手に利用すること

「どうしても早く停滞期を脱出したい!」という人は、「チートデイ」を上手に利用する方法があります。
チートデイは、ダイエット期間中でもおなかいっぱい食べて良い日のことです。

摂取カロリーの目安は、「いつもの摂取カロリーの1.5倍から2倍」もしくは「体重×45kcal」程度が望ましいとされています。
好きなものをおなかいっぱい食べると、一時的に体重は増えます。

しかし、体は「十分に栄養が補給できた。もうこれで飢え死にすることはないな」と判断して、省エネモードを解除するのです。

チートデイを行うにあたって大切なのは、頻度です。
毎日がチートデイでは、太ってしまいます。チートデイを行うのは二週間に1度程度にしましょう。

体重だけを減らそうと思わないこと

皆さんは「ダイエット=体重を減らすこと」と思っていないでしょうか?
ダイエットというのは、体重だけを減らすことではありません。
体脂肪を減らし、健康的な体を作ることです。

体重だけを減らそうと思えば、飲まず食わずでいればおのずと体重は減っていきます。しかし、筋肉も減ってしまいます。第一、健康的ではありません。

停滞期に限らずダイエット中は「体重だけを減らそうと思わないこと」が重要です

体重が増えても焦らないこと

停滞期に入ると体重が落ちないばかりか、少し増えてしまう人もいます。
ここで焦って極端な断食をしたり、水分制限をしたりする人がいますが、健康のためにもやめましょう。

体重が増えたとしても、焦らないでください。

体重は、どんな順調なダイエットでも、一直線に落ちていくものではありません。時々増えたり、停滞したりしながらゆるやかに減少していきます

1kg~2kgの体重増加は、体重が減る前触れと思っても良いでしょう。
もちろん、前日に食べ過ぎた・飲みすぎた場合はこの限りではありません。

健康的なダイエットを行って、筋肉が付いてくると、一時的に食べ過ぎ・飲みすぎた場合でも次の日には体重が戻りやすくなります。
健康的なダイエットをしていれば、一時的な体重増加で焦らなくても良いのです。

停滞期は健康的なダイエットの証拠

停滞期は、ダイエットをしている人なら避けては通れないものです。しかし、停滞期の過ごし方を間違えばそれまでの努力が水の泡になってしまいます。

停滞期は「体が内側から変化している時期」と思ってゆったりと構え、「そのうち脱出できるさ」といつも通りの生活を心がけてください。

ダイエットは長期戦です。結果がなかなか出ないからと焦らずに、上手にストレス発散をしながら自分のペースで減量していきましょう。
停滞期が訪れるダイエットは、体が徐々に変わっていくため負担が少なく、リバウンドしにくいダイエットといわれています。

停滞期がやってきたことは健康的にダイエットができている証拠ととらえて、次のステップに向けて頑張っていきましょう!

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