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ダイエットで肉割れができる?肉割れ予防する5つの方法

皮膚にできるギザギザの線、肉割れは太っても痩せてもできるという厄介な存在ですよね。

一度できると消えにくい上、現代の医療技術でも完全に消す方法は確立されていないので、作らないようにすることが肝心です。

肉割れは特にダイエット中にできることが多いので、ダイエットをする際は「肉割れ予防」にも力を入れましょう。

今回は、ダイエットで肉割れができないように予防する方法をご紹介します。

ダイエットが原因?肉割れとは

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肉割れは、皮膚の内側が裂けたようなギザギザの線になって現れます。
痛みはありませんが、傷跡のような見た目が気になってしまう厄介な存在です。
肉割れの正式名称は「皮膚伸展線状(ひふしんてんせんじょう)」、または「線状皮膚萎縮症」といいます。

肉割れは一度できると消えにくく、現代の医学では薄くすることはできますが、肉割れができる前の皮膚に完全に戻すことは不可能です。

だからこそ肉割れができる前に予防することが大事なのですが、そもそもなぜ肉割れができるのでしょうか。

肉割れができるメカニズム

まず、皮膚の構造について解説します。
全身の皮膚は、上から表皮、真皮、皮下組織というように重なってできています。
表皮は伸縮性がありますが、真皮には伸縮性がありません。
脂肪や筋肉が急激に増えると、真皮は成長に追いつけないのです。
そしてコラーゲン繊維が断裂してしまい、亀裂ができます。
コラーゲン繊維は真皮にあり、網のように張り巡らされ、弾力性を持つ組織で、肌の弾力を保つために欠かせません。

その亀裂が肌表面に現れたものが、肉割れです。

肉割れはできた当初は赤紫色ですが、内出血をしているわけではなく、真皮の亀裂から血管の色が透けて見えるため、赤紫色に見えます。

色は次第に白くなりますが、ひび割れたような跡はそのまま残るのです。

ダイエットをすると肉割れができる?

ダイエットも方法によっては肉割れの原因になります。

要注意なのは、

  • ・急に始めた激しい運動
  • ・ハードな筋トレ
  • ・極端な食事制限
の3つです。

普段運動不足の人がダイエットのためにいきなり激しい運動を日課にすると、激しい動きに皮膚の伸びが追いつかず、真皮に亀裂が走ります。

ハードな筋トレを行うと、短期間で筋肉が増加することで真皮に亀裂が走り、肉割れができます。

そして、極端な食事制限皮膚に必要な栄養素が不足してしまいます。
さらに、血行が悪くなり、皮膚が固くなるため、真皮に亀裂が走って肉割れができやすくなるのです。

ダイエットは、基本的に有酸素運動や筋トレで代謝を促進して脂肪を燃やし、さらに食事制限で摂取カロリーを抑えることが必要ですよね。

しかし、運動に慣れていない人が急激に有酸素運動や筋トレを行ったり、短期間で痩せるために極端な食事制限をしたりすると、たとえダイエットに成功しても肉割れが残りやすくなってしまうのです。

肉割れを予防する5つの方法

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では、肉割れを予防するには、ダイエット中にどんなことをすれば良いのでしょうか。
肉割れを予防するための5つの方法をご紹介します。

軽い運動で少しずつ運動量を増やす

急激な運動や筋肉の成長で肉割れを起こさないために、まずは身体に負担がかからない軽めの運動を習慣にしましょう。 軽めの運動とは、1時間続けても息が切れず、身体がポカポカ温かくなるような運動です。

運動には有酸素運動無酸素運動がありますが、有酸素運動は無酸素運動よりも身体に負担がかからず、かつ運動不足の方でも長時間行えます。

ただし、ジョギングは有酸素運動の中ではハードな運動なので、ダイエット初期は他の軽めに行える有酸素運動を取り入れましょう。

また、無酸素運動は筋肉を鍛える運動で、筋肉による代謝促進でダイエット効果を得られますが、ダイエット初期に行うと筋肉の急成長で肉割れが起こる可能性があります。

ジョギングと同じように、無酸素運動もダイエット初期は控えて、まずは軽めの運動でじっくり少しずつ筋肉を鍛えましょう。

ダイエット初期には以下のような軽めの運動がおすすめです。

  • ・ウォーキング
  • ・水泳
  • ・ヨガ

いずれの運動も、無理に長時間行わず、身体がじんわり温かくなる程度を目安に行いましょう。

また、運動前にストレッチを行うことで運動が真皮に与えるダメージを防げます。

湯船に浸かって血行不良を防ぐ

血行不良による肉割れを防ぐために、季節に限らず、なるべく湯船に浸かるようにしましょう。
ダイエットといえば半身浴が効果的というイメージがあるかもしれませんが、おすすめは全身浴です。

たっぷりのお湯に浸かることで、身体が浮力と水圧を感じやすくなります。
浮力は心身をリラックスさせ、ストレスによる冷えで血流が悪くなるのを防ぎ、水圧は全身の血流を促進させる効果があるのです。

お湯の温度は40度程度、入浴時間は15分〜20分がベストですが、長時間入浴する習慣がない方は、最初は辛く感じるかもしれません。

長時間お湯に浸かるのが苦手なら、5分全身浴してからお湯を減らすか、イスを湯船の中に置いてみぞおち部分にお湯が来るようにして、半身浴を15分行いましょう。

また、保湿効果の高い入浴剤を使えば、皮膚の乾燥による肉割れも予防できます。

自宅でゆっくり入浴できない、という方は銭湯スパに通うのもおすすめです。
銭湯やスパは、浴槽が大きいためお湯をたっぷり使っているため、浮力と水圧が家庭の湯船より強く、血流促進効果が高くなります。

全身をクリームやオイルで保湿する

皮膚が乾燥していると柔軟性が失われ、肉割れが起こりやすくなります。
特にお風呂上がりは全身の皮膚が乾燥しやすいため、必ずクリームやオイルで保湿をしましょう。
特にオイルは伸びが良く、濡れた肌にも使えるので便利です。

マッサージをする

全身をクリームやオイルで保湿をしたあと、マッサージを行えばより皮膚が柔らかくなり、さらに血流も促進されて肉割れ予防効果がアップします。

特に入浴後は血流が良い状態なので、マッサージで老廃物が排出されやすくなり、むくみを防いでダイエットにも良い効果をもたらすでしょう。

肉割れ予防のマッサージは、力を入れず柔らかく筋肉をほぐすイメージで行ってください。

力強く圧をかけてマッサージすると、真皮がダメージを受けて肉割れができやすくなる可能性があります。

特に肉割れができやすいバストやお腹、太もも、お尻は念入りにマッサージしてくださいね。

以下の方法が皮膚に負担をかけずにマッサージできるのでおすすめです。

”●胸 乳房のサイドからアンダーバスト方面へ手を滑らせ、半円を描くように行います。またバスト上部は、デコルテへ向かって引き上げるように行います。

●お腹 おへその周りを円を描くように。妊娠線の場合は、せり出したお腹の下も忘れずに。恥骨のすぐ上の部分は、妊娠線ができやすいのに、上から見下ろした時に見えないため、忘れがちなポイントです。

●太もも・お尻 下から持ち上げるように。とくに太ももの内側は盲点です!また、お尻は腰に近い部分まで広くケアしましょう。”

血流を良くする栄養素を摂取する

ダイエット中は、食事制限で栄養素が不足しやすく、血行不良になりやすいため、血流を良くする栄養素を食材やサプリメントから積極的に摂取しましょう。

おすすめの栄養素は次の2つです。

ビタミンE

末梢血管を広げて血流を促進します。アーモンドなどのナッツ類やうなぎ、かぼちゃ、植物油に豊富に含まれる栄養素です。

DHA、IPA

血液をサラサラにして血流を促進します。
サバやサンマなどの青魚、マグロ、ブリなどに豊富に含まれますが、魚類は調理が面倒という方はサバ缶など缶詰でも摂取可能です。

肉割れを予防しながらダイエット!

ダイエットは、体重を減らして全身を引き締めることに集中しがちですよね。
早く痩せたい、と焦る気持ちもあるでしょう。
しかし、急激な体重減少は肉割れの原因になります。
無理なダイエット計画は避け、肉割れ予防策を取り入れたじっくり行えるダイエット計画を立てましょう。

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