ファスティングダイエットって何?
あなたは、「ファスティングダイエット」という言葉を聞いたことがありますか?最近は「プチ断食」などと言われたりもしています。
ファスティング(Fasting)というのは、直訳すると「断食」という意味です。
断食というと、イスラム教のラマダンや修行僧の行う荒行を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか?
「そんなキツいこと、自分にはできない!」
「食事を摂らないなんて無理!」
と思う人もいることでしょう。
しかし、ダイエットにおけるファスティングは、そこまでハードなものではないので安心してください。
1日だけ、あるいは3日間から5日間程度断食を行う「ファスティングダイエット」は、一切食べ物を口にしてはいけない、飲み物を飲んではいけないというダイエットではありません。
普段の暴飲暴食で疲れた胃腸を労わり、細胞を活性化させて代謝を高めるのがファスティングダイエットの本質です。
ファスティング=痩せやすくなるのは本当?
「ファスティングダイエットをすると痩せやすくなる」と言われることがありますが、それは本当なのでしょうか?
ファスティングダイエットを行うと、一時的に摂取カロリーが極端に減少します。
すると、体は体脂肪を燃焼させてエネルギーを補おうとするのです。
結果として体脂肪が減りやすくなります。
また、普段の暴飲暴食で疲れていた胃腸が休まるため、胃腸の調子が整います。
ファスティングを行うと、カロリーの摂取量も抑えられ、細胞が活性化して代謝もアップするため、体の内側から痩せやすい環境を整えることができるのです。
ファスティングダイエットのメリットとデメリット
それでは、ファスティングダイエットにはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
ファスティングダイエットのメリット
ファスティングダイエットのメリットとして、次の5つが挙げられます。
- ・内臓が休まる
- ・体内の老廃物の排出が促される
- ・体重が減る
- ・免疫力が高まる
- ・代謝が高まる
私たちの胃腸は、食事の度に食べ物を消化するため活発に動いています。
通常であれば胃腸の働きもスムーズですが、食べ過ぎの状態が続くと胃腸が疲れてしまい、胃もたれや胸やけといった不快な症状が出てくるのです。
ファスティングは、疲れてしまった胃腸を休めるのに最適な方法といえます。
ファスティング中は基本的に消化に時間のかかるものを口にすることはないので、胃腸を休めることができるのです。
また、体内の老廃物の排出も促されます。
特に、頑固な便秘に悩んでいる人は、一度ファスティングを試してみると良いでしょう。
体内に溜まっていた老廃物が出ていくと、腸内環境も良くなり、代謝もアップします。
その結果、体の内側から痩せやすい環境を整えることができるのです。
ファスティングダイエットのデメリット
ファスティングダイエットにはデメリットもあります。
ファスティングダイエットのデメリットは次の3つです。
- ・間違った知識で行うと、体調を崩す恐れがある
- ・おなかが空いて眠れなくなることがある
- ・ファスティング後の過ごし方を間違えるとリバウンドしてしまう
ファスティングは、結局のところ食べ物をほとんど口にしない断食です。人によっては、体調を崩してしまう恐れがあります。
中には、空腹感から眠れなくなる人も少なくありません。
体調がすぐれない時や生理中・妊娠中にファスティングを行うのは絶対にやめましょう。
定期的に病院を受診している人は、ファスティングを行う前にかかりつけの医師に相談してください。
自己流の方法でファスティングを行うと、思いもよらぬ結果を招くことがあります。
ファスティングを行う際は、体調とよく相談して、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることが大切です。
また、ファスティングを行うと、体の中の老廃物や水分が出ていくため、一時的に体重が減ります。
かといって、体脂肪が減ったわけではないので注意しましょう。
一時的とはいえ栄養不足の状態になっているので、体は普段よりも栄養を吸収しやすい状態になっています。
だからこそ、ファスティングの後はいつも以上に過ごし方に気を付けてください。
ファスティング直後に高脂肪・高カロリーのものを食べると、その栄養があっという間に体に吸収されて、脂肪に変わってしまいます。
ファスティング直後の過ごし方を間違えたばかりにリバウンドしてしまったという人も、珍しくないんですよ。
ファスティングダイエットを行う際の注意点
それでは、ファスティングダイエットを行う際はどのような点に注意すれば良いのでしょうか?
ファスティングダイエットを行う際の注意点は次の3つです。
体調が悪い時は無理をしない
ファスティングを行う時は、体調の良い時にしましょう。
強いストレスを感じている時や具合が悪い時、妊娠中や生理中などは行わないでください。
定期的に通院している人は、必ず事前に医師に相談してから行うようにしましょう。
人によっては、ファスティング中に体調が悪くなることもあります。
ファスティング中に体調が悪くなったときは、無理にファスティングを続けず、途中で止める勇気を持ってください。
ファスティングを止めた後は、いきなりボリュームのある食事を食べるのではなく、消化の良いものを少しずつ食べて胃腸に負担を掛けないようにすることが大切です。
準備期間と回復食期間をしっかりと設ける
ファスティングをする際は、必ず「準備期間」と「回復食期間」を設けましょう。
準備期間は、ファスティングに向けて体のコンディションを整えていく期間です。
一方回復食期間は、ファスティング後の体を、徐々に通常の状態に戻していく期間です。
一般的に準備期間・回復食期間共に、ファスティングを行う日数と同じ日数設けることが望ましいとされています。
3日間ファスティングを行うのであれば、準備期間を3日、回復食期間を3日設けるようにしてください。
ファスティングドリンクを活用する
ファスティング=断食といっても、一切何も飲まず食わずでは倒れてしまいます。
ファスティングを行う時は「ファスティングドリンク」を上手に活用しましょう。
ファスティングドリンクは、ファスティング中の水分・栄養補給に使えるドリンクです。多くの場合は酵素が含まれており、水で割って飲みます。
ファスティング中は、ファスティングドリンクをこまめに飲んで、空腹感と脱水を防ぎましょう。
ファスティングで体をリセット!
ファスティングは、普段の生活の中で疲れてしまった内臓をリセットし、デトックスを促すのに最適な方法です。
ファスティングを行うことで代謝もアップするため、痩せやすくなります。
しかし、やり方を間違えると体調を崩してしまったり、かえってリバウンドしてしまったりする恐れもあるので注意が必要です。
ファスティングダイエットを行う際は、決して無理をせず、必要に応じて専門家のアドバイスを受けるなどして、自分に無理のない方法で行うようにしましょう。