プラセンタは胎盤から抽出した成分を使用

プラセンタ（placenta）は、英語で胎盤を表す言葉です。 胎盤とは、妊娠中に子宮内に作られる、胎児と母体を結ぶ器官のことで、へその緒の先に胎盤があり、胎盤が子宮の壁に張り付いていると考えてください。

胎盤を作るのは、ヒトを含む一部の哺乳類のみで、ごく一部のサメも例外的に作ることがわかっています。

胎盤の役割は、ホルモンの分泌や胎児への酸素・栄養の供給、胎児側の老廃物の排出などです。

胎児の発育に必要不可欠な器官であることがわかりますね。
それだけに、胎盤にはヒトの成長に関わる多数の成分が含まれています。
その成分を取り出し、有効活用する技術も確立されているのです。

しかしながら、ヒトの胎盤はとても貴重なもので、健康食品や化粧品には使うことができません。
そのため、市販のサプリメントやクリームに含まれているプラセンタは、ウマ、ブタ、ヒツジなどの胎盤を使用しています。

プラセンタの成長因子が育毛を助ける

プラセンタに含まれる成分の中でも、特に薄毛に効果的とされるのが成長因子です。

成長因子は、細胞の増殖や分化を促進するタンパク質の総称で、誰の体の中でも産生されているものですが、胎児の発育に関わる胎盤はさまざまな成長因子を豊富に含んでいます。

プラセンタを体内に注入すれば、成長因子の効果によって、傷の治癒や細胞の活性化が期待できるのです。

薄毛治療においては、主に毛母細胞の活性化を目的として使用されます。 毛母細胞は、その名の通り髪の毛のもととなる細胞のことです。

AGA（男性型脱毛症）をはじめとする重度の薄毛の人は、毛母細胞の働きが衰えてしまっています。 そこへ成長因子を与えて活性化させ、髪の成長をサポートしようというわけです。

なお、プラセンタによる薄毛治療の方法には、主に以下の3つがあります。

• ・頭皮への注入（メソセラピー）
• ・軟膏やクリームの塗布
• ・内服薬やサプリメントの服用

当然ながら、頭皮への注入は専門クリニックでしか行えません。
保険は効きませんが、安ければ1回1,000円～3,000円程度で受けられるので、興味のある人はぜひ試してみましょう。

プラセンタサプリの摂取は意味なし？

ヒトプラセンタの頭皮への注入は、薄毛の改善効果が確認されています。
では、プラセンタなら何でも効果があるのか……というと、現時点ではわかりません。

ウマやブタなど、ヒト由来ではないプラセンタの効果については、十分なデータがないからです。

また、プラセンタの使用方法によっては、効果が出ない可能性もあります。
特に効果が疑問視されているのは、サプリメントなどによる経口摂取です。

消化の過程で成長因子が分解されてしまい、効果を失うのではないかという指摘があります。
この問題は、ヒトプラセンタでもそれ以外のプラセンタでも変わりません。

専門クリニックの対応も別れています。
ヒトプラセンタを使った内服薬のみを処方している施設もあれば、ウマやブタのプラセンタを使ったサプリメントを処方している施設もあるのです。

はっきりしているのは、プラセンタ治療自体が発展途上の治療法だということだけなので、十分に説明を聞いた上で、最も信頼できると感じた治療法を選んでください。

おすすめのプラセンタサプリ3選

前述したように、ヒトプラセンタは医薬品にしか使えません。
しかし、ヒト以外のプラセンタを配合したサプリメントは市販されています。
おすすめのプラセンタサプリを紹介しましょう。

50倍濃縮プラセンタ

50倍濃縮プラセンタは、ブタの胎盤を使用したプラセンタです。非常に濃度が高い一方、広告費などのコストを削減することで、低価格を実現しています。

極プラセンタ

極プラセンタは、ブタに加えウマのプラセンタも配合したサプリメントです。出産の回数が少ないウマのサプリメントは希少で、ブタよりも高品質だとされています。

母の滴 スーパープラセンタEX

母の滴 スーパープラセンタEXは、ウマのプラセンタのみを使用したサプリメントです。やや高価ですが、へその緒から抽出したサイタイエキスも配合しており、非常に高い品質を誇っています。

プラセンタ治療で髪の力を取り戻そう

プラセンタ治療は、人体が本来持っている力を活かした、画期的な薄毛治療法です。

まだまだ発展の余地があるため、今後はさらに効果の高い治療法が開発されていくでしょう。
従来の薄毛治療薬に不満があった人は、ぜひプラセンタ治療に挑戦してみましょう。