フラフープダイエットとは

小さいころフラフープで遊んだことがあるという人もいると思いますが、大人になってからフラフープに触れたことがある人は少ないのではないでしょうか。

フラフープは、直径1mほどの輪で、中に人が入って回す遊具の一つです。

フラダンスのように腰を揺らして回すので「フラフープ」と名付けられました。

1958年にアメリカで大流行し、その後日本にやってきたフラフープですが、長く流行することはなく、2000年代に入るまであまりポピュラーなものではなかったようです。

2000年代に入ると、楽しい遊具というより、「手軽に全身運動ができる健康器具」としての人気が高まってきました。

フラフープダイエットは、その人気を受けて生まれた「フラフープを回すだけのダイエット」なのです。

ただフラフープを回すだけなので、誰でも簡単に取り組むことができます。

また、テレビを見ながら、音楽を聞きながら行うこともできるので、運動嫌いの人でも比較的続けやすいと評判なのです。

どうしてフラフープで痩せられるの？

では、どうしてフラフープを回すだけで痩せることができるのでしょうか？

フラフープを回すという動作は、意外に思われるかもしれませんが、有酸素運動に分類されます。

有酸素運動は、脂肪を燃焼させるのに効果的な運動です。

一方で、フラフープを回すときには腹筋や腰回りの筋肉が使われるため、筋トレとしての側面も持っているのです。

結果として、有酸素運動の脂肪燃焼効果と筋トレの引き締め効果が一度に得られるため、効率的にダイエットを行うことができるとされています。

また、フラフープを回すことで、おなか周りに刺激が加わるのもポイントです。おなか周りに刺激が加わることで腸の運動が促され、便秘解消効果も期待できます。

フラフープは動作が単純な割に消費カロリーが高いエクササイズです。

体重や動き方にもよりますが、10分間で約100kcal程度消費することができるため、効率的に消費カロリーをアップさせることができます。

フラフープダイエットはこんな人にオススメ！

フラフープダイエットは、次のような人に向いています。

くびれを作りたい人

「ウエストのくびれを作りたい！」という人にこそフラフープダイエットは最適です。

くびれを作るためには、おなかの前側の腹筋だけでなく、わき腹にある「腹斜筋」という腹筋も鍛える必要があります。

フラフープを上手に回すにはこれらの筋肉をまんべんなく使う必要があるのですが、日常生活の中で行うのは容易ではありません。

そこでフラフープの出番です。

フラフープを回すことでおなか周りの筋肉をまんべんなく鍛えることができるので、徐々に腹斜筋も鍛えられ、引き締まったくびれのあるウエストを手に入れることができます。

激しい運動が苦手な人

ジョギングやランニング、ボクササイズや激しいエアロビクスといった激しい運動が苦手な人にもフラフープダイエットがおすすめです。

フラフープダイエットは、自分のペースでフラフープを回すことができます。

立った状態で腰を回すだけなので、長時間走ると足の裏が痛くなるとか、すぐに息切れしてしまって続かないという人でも続けやすいエクササイズということができるでしょう。

脚を細くしたい人

フラフープダイエットというと「ウエストを細くするのに最適なダイエット」というイメージがありますが、意外と脚を細くしたい人にも向いているダイエットです。

フラフープは重心を移動させて回します。

そのため、足の筋肉が鍛えられ、血液やリンパの流れも良くなるので、スッキリとしたレッグラインを手に入れられるのです。

ながら運動をしたい人

「運動に集中するのが難しい」「ただ黙々と運動するのはつまらない」という人は、テレビを見ながら、あるいは音楽を聞きながらフラフープダイエットを行ってみましょう。

フラフープは家の中でも簡単にできるエクササイズなので、ながら運動に最適です。

どれぐらい回せば良いの？

フラフープダイエットをやってみたいと思った人も多いと思います。

では、1日にどれぐらいフラフープを回せばよいのでしょう？

フラフープダイエットを行う場合は、1日10分～20分を目安に行ってみましょう。

フラフープを回していると、ついつい楽しくなって回しすぎてしまうことがあります。

しかしやり過ぎは腰を痛めることにもつながるので、タイマーなどを賢く活用して、回しすぎないように注意してください。

最初は短い時間から始めよう

はじめてフラフープダイエットを行う人は、短い時間から回し始めましょう。

最初は3分、慣れてきたら5分……と徐々に回す時間を増やしていってください。

いきなり長時間回すと、腰を痛めてしまったり、腹筋が筋肉痛になったりして毎日続けることが難しくなります。

フラフープダイエットに限らず、どんなダイエットも毎日コツコツ続けることが成功のコツです。

毎日続けるためにも、絶対に無理をしないでください。

上手なフラフープの回し方

最近は収納に便利な組み立て式のフラフープなども数多く市販されています。

使いやすいフラフープを手に入れたら、早速回してみましょう。

フラフープを上手に回し続けるにはコツが必要です。次にご紹介するポイントを意識して回してみてください。

左右バランス良く回そう

足を肩幅に開き、片方の足を半歩前に出します。その状態で回すのですが、左右バランス良く回すようにしてください。

最初の内は、回しやすい方向にばかり回してしまうと思います。

すると、筋肉の付き方に偏りが出てきてしまうので、最初右回りで5分回したら、次は左周りで5分回すなど、左右のバランスを考えて回すようにしてください。

腰を前後左右に動かそう

フラフープを回すときは、腰をぐるぐると回すのではなく、前後に動かす・左右に動かすイメージで回すとスムーズに回すことができます。

おへその高さで、腰を前後に動かすイメージで回してみましょう。

エアフラフープに挑戦してみよう

フラフープを回すスペースが取れないという時は、エアフラフープを行うのも効果的です。

エアフラフープでもポイントを抑えて行えば、しっかりと腹筋や背筋、体幹を鍛えることができます。

エアフラフープを行う時は、頭が動かないように腰の重心を下げて腰を回すことが大切です。

早速、正しい姿勢を取ってみましょう。

背筋を伸ばして立ち、ひざを3cmほど曲げて腰を落とします。

頭のてっぺんを糸で釣られているようなイメージで、気持ち後ろに重心を移動しましょう。

その状態で手を腰に当て、頭が前後左右・上下に動かないよう意識しながら、骨盤を回します。

左右30回ずつ回してみてください。

意外とウエストや太ももの前側が疲れませんか？

最初はキツいと感じるかも知れませんが、続けていくうちに疲れなくなってきます。

フラフープを回す際の注意点

フラフープダイエットは、回し方を間違うと効果が出ないばかりか、腰を痛めてしまうおそれもあります。

フラフープダイエットを行う際は次の3つの点に注意して行いましょう。

おなかや腰を大きく動かしすぎない

「大きく回せばそれだけ効果が出るのも早いはず！」とおなかや腰を大きく動かしすぎるのは禁物です。

大きく動かせば動かすほど、腰への負担が大きくなり、人によっては腰が痛くなってしまうこともあります。

無理のない範囲で動かすことはもちろん、腰が痛いときはお休みするようにしましょう。

フラフープだけで痩せようとしない

「フラフープさえ回していれば何を食べても大丈夫！」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

フラフープダイエットだけで痩せようと思わないようにしましょう。

健康的なダイエットの基本は運動と食事の見直しです。

普段の食生活を見直して、食事の面でもダイエットを行うようにしましょう。

体重が減らなくても気にしない

フラフープダイエットをしていると、「ウエストは徐々に細くなってきたのに、体重が変わらない……」ということが起きたりします。

でも、体重が減らないからといって、気に病まないでください。

スリムになったのに体重が減らない背景には、筋肉と脂肪の違いが大きく関係しています。

同じ重さの筋肉と脂肪の塊を比べると、筋肉の方がコンパクトです。

脂肪が減ってスリムになった一方で、脂肪より重たい筋肉が付き、結果として体重計の数字が変わらないどころかプラスになってしまうということはよくあります。

体重が減らないからといってダイエットに失敗したわけではありません。

体重計の数字が減るよりも、他の人からスリムに見られる・ボディラインが引き締まるほうが良いですよね？

体重計の数字はあくまでも目安です。

ウエストを測ってみて細くなった、全体的にボディラインが引き締まったのであればダイエットは順調です。

そのまま続けていきましょう。

誰でも簡単にくびれメイク！

フラフープは簡単な動作で簡単におなか周りを鍛え、くびれを作ることができるエクササイズです。

10分程度でしっかりとカロリーを燃焼しながら筋肉を鍛えることができるので、忙しい人でも取り組みやすいエクササイズということができるのではないでしょうか？

ぜひ今日から、エアフラフープでも構わないので、フラフープダイエットを始めてみましょう！