バナナダイエットとは?
バナナダイエットは、主に主食をバナナに置き換えたり、食前にバナナを食べることで摂取カロリーを抑えたり、便通を促して痩せやすくするというダイエットです。
朝バナナダイエットが有名なので、バナナダイエット=置き換えダイエットというイメージを持っている方もいるでしょう。
バナナは栄養豊富でありながら、100グラム当たりのカロリーは86キロカロリーと低いため、主食として摂ることで摂取カロリーを抑えられます。
また、バナナに含まれる豊富な食物繊維が便秘を防ぎ、腸内環境を整えて代謝を促進するのです。
置き換えダイエットというと、ダイエット食品を使う方法が一般的でしたが、置き換え用のダイエット食品は価格が高く、継続しにくいというデメリットがあります。
その点バナナは、季節問わず年中一定の価格でスーパーで手に入るため、ダイエット食品で置き換えダイエットをするよりも経済的負担が少なく、手軽に始められるのです。
朝バナナダイエットより夜バナナダイエット?
バナナダイエットと聞くと、ひと昔前にブームになった朝バナナダイエットをイメージする方が多いと思います。
朝食をバナナに置き換える方法ですが、最近の調査で「ダイエットには朝にバナナを食べるよりも、夜にバナナを食べたほうが効果が高く期待できる」ことが判明しました。
モニター調査で女性102人を対象に、夜バナナを食べる生活を続けてもらったところ、78人がダイエット効果を感じることができた、という調査結果があります。
「夜バナナダイエットの効果について聞いたところ、何らかの効果を実感した人は102名中78名で、実に76.5%がその効果を感じる結果となりました。
また、どんな効果があったかという問いに対して、一番多かったのは「便秘が解消した・胃腸の調子がよくなった」で5割以上、次いで「体重が減った」、「おなかがへこんだ」が続きました。
「夜バナナダイエットを始めた翌朝にドサッと便が出た」「毎食後に便が出るようになった」など、おなかの調子がよくなったと答えた人が半数を超えました。」
バナナの栄養価
バナナは100グラム1本あたり86キロカロリーで、ミカンやリンゴなど他の果物に比べると高カロリーです。
さらに、糖質は22.5グラムあり、カロリーと糖質の数値だけ見れば、他の果物の方がダイエット向きでヘルシーと思うかもしれません。
しかし、バナナにはダイエットに効果がある栄養が他の果物よりも多く含まれているのです。
今回は、バナナの栄養価の中でもダイエット効果が期待できる栄養価を中心に解説します。
むくみ予防に良いカリウム
体内に塩分が余分にあると、水分が溜まってむくみが発生します。
むくみは老廃物を体内に溜め込み、セルライトの原因になるので、早めのケアが重要です。
セルライトは老廃物と脂肪の塊でできるもので、むくみが慢性的に続くとセルライトができやすくなります。
一度セルライトができると、簡単に解消することができなくなるので、まずはセルライトを作らないように気を付けましょう。
セルライトのもとになるむくみを予防するには、カリウムを積極的に摂るのがポイントです。
カリウムは、体内の塩分バランスを調整し、余分な塩分を排出する働きがあります。
体内の余分な塩分の排出がスムーズになると、むくみが解消されてセルライトができにくくなるので、ぜひ積極的に摂ってください。
バナナは100グラムに360ミリグラムの豊富なカリウムを含んでいるため、ダイエット中にバナナを食べることでむくみを防げます。
血糖値の上昇を抑える&便秘を防ぐ豊富な食物繊維
食物繊維は水溶性と不溶性の2種類があります。
水溶性食物繊維は水に溶けやすく粘着性があるため、腸内をゆっくりと移動することで血糖値が急激に上昇するのを抑える働きがあります。
血糖値は食後の血液に糖がどのくらい含まれるかを示す数値で、上昇したあとにインスリンというホルモンによって、食前の正常値に下げられるのです。
しかし、糖を一度に一気に摂取すると、血糖値が急上昇してインスリンが過剰分泌されます。
過剰分泌されたインスリンは、糖を脂肪に変えて体内に溜め込むので注意が必要です。
水溶性食物繊維だけでなく不溶性食物繊維にも糖の吸収を抑えて、血糖値の上昇を抑える働きがあるので、理想はこれら2つの食物繊維をバランス良く摂ることです。
バナナには水溶性が0.1グラム、不溶性が1グラムの合計1.1グラムの2種類の食物繊維が含まれており、それぞれの働きで血糖値の上昇による脂肪の溜め込みが予防できます。
また、食物繊維は水溶性と不溶性ともに便通を促進させる働きがあります。
2種類とも腸内で発酵・分解されると、ビフィズス菌など善玉菌のエサになるのです。
善玉菌が腸内で増えると、悪玉菌が減るため、腸内環境が整ってさらに便通がスムーズになり、腸の活動が活発になって代謝も促進されます。
バナナダイエットのやり方
バナナダイエットは、主食のかわりにバナナを置き換える方法が多いですが、食事の前にバナナを食べることで食事量を自然に減らすという方法もあります。
どちらも摂取カロリーを抑えられるという点では同じですが、よりストレスが少ないのは食事の前にバナナを食べる方法といえます。
しかし、個人によってやりやすい方法は違うものなので、今回は置き換えバナナダイエットと食前バナナダイエットの両方のやり方をご紹介します。
まずはそれぞれ1週間ずつ試してみて、より自分に合う方を続けるようにしましょう。
置き換えバナナダイエットのやり方
主食をバナナに置き換える方法です。
朝昼夜のうち、朝食を1〜2本のバナナと常温の水に置き換え、昼と夜はいつも通りの食事を摂ります。
朝食はパンや白米など、普通の食事が摂れませんが、昼と夜はいつも通りの食事が摂れるので、食べられないストレスは最初の数日で収まるでしょう。
「置き換えバナナダイエット」は、朝食を食べ過ぎてしまうという方におすすめの方法です。
また、バナナの糖質はすぐにエネルギーに変わるので、ぼーっとした頭がスッキリとして活動的になれます。
朝に運動をする場合は、運動の30分前にバナナを食べれば、頭がスッキリして運動に取り組みやすくなりますし、エネルギー源として運動をサポートしてくれます。
食前バナナダイエットのやり方
「食前バナナダイエット」では、夕食の15〜30分前にバナナ1〜2本とコップ1杯程度の水かお茶を摂ります。
夕食はいつも通りの食事でOKですが、満腹感を感じたところで食事を終えるのがポイントです。
朝昼夜と1日3食それぞれいつも通りの食事が摂れるので、食べることが好きな人にとってはストレスなく続けられる方法です。
置き換えバナナダイエットでは、朝食が食べられなくてストレスを感じたり、夕食をつい食べ過ぎてしまうという方には、食前バナナダイエットの方が向いているといえるでしょう。
また、夜にバナナを食べると、バナナの安眠効果によって質の高い睡眠がとれます。
質の高い睡眠はダイエットに欠かせません。
質の高い睡眠をとると、食欲を抑えるホルモンや代謝を促進する成長ホルモンなど、ダイエットに良いホルモンの分泌が促進されるのです。
バナナダイエットの注意点
バナナダイエットを健康的に行うために、注意点が2つあります。
健康的に痩せるためにも、注意点はしっかり押さえておきましょう。
一日のバナナ摂取量は2本まで
ダイエットに良いバナナですが、食物繊維とカリウムが豊富なため、食べすぎると健康に害を与える可能性があります。
食物繊維は摂りすぎると腹痛や下痢を起こし、カリウムの場合は手足のしびれや全身がだるい、不整脈などの原因になる可能性があるのです。
厚生労働省では、一日の果物の摂取量目安を200グラムとしています。
バナナの場合は1本を100グラムとすると1日2本までですね。 しかし、もしバナナ以外にリンゴやミカンなど、他の果物も摂る場合は、全体で200グラムになるようにバナナを1本減らしたり、他の果物の量を減らすなど工夫をしてください。
食事は食べ過ぎに注意する
特に食前バナナダイエットをする場合、食前にバナナを食べ、さらに夕食を多めに食べてしまうと、一日の総摂取カロリーがオーバーして太る原因になります。
朝バナナダイエットの場合は、朝バナナを食べて昼までにおにぎりや菓子パンなど、高カロリーな間食をすると、カロリーオーバーしてしまいます。
食事は食べ過ぎず、満腹感を感じたらそこで終えることが大切です。
また、間食をする場合は以下のようなヘルシースナックを携帯して、しっかり噛んで食べるようにしましょう。
- ・アーモンドやクルミなどナッツ類
- ・するめ
- ・ヨーグルト
- ・ドライフルーツ(糖分が多いので食べる量は2、3個までにする)
食事制限のストレスなし!バナナダイエットで無理なく痩せよう
バナナダイエットには置き換え方法と食前に食べる方法がありますが、どちらも他のダイエットに比べて食事制限のストレスが少ないのが魅力です。
バナナ自体腹持ちが良く、自然な甘みがあって美味しいので、食べることが好きでダイエットが続かないという方でも続けやすいでしょう。
また、バナナは価格も安く、長期間続けるダイエットのお供にぴったりです!
しっかり食べて痩せたい方は、ぜひバナナダイエットにトライしてみてください。