運動しても食事制限しても痩せない……
毎日頑張って運動をしたり、食事制限をしたりしているのにちっとも痩せない……こんな悩みを抱えている人は決して少なくありません。
いくら頑張っても結果が出ないと、モチベーションも下がってしまいますし、人によってはヤケを起こしてしまうこともありますよね。
そんな時は、今行っているダイエットの方法を見直すだけでなく、自分の現在の体質にも目を向けてみましょう。
代謝とダイエットの深い関係
運動や食事制限を頑張ってもなかなか痩せないという人は、体の中の代謝が悪くなっている可能性があります。
「代謝」とは、簡単にいえば「体の中に取り込んだ食べ物をエネルギーに変えたり、余分な水分や有害なものを体の外に排出する働き」のことです。
代謝が悪くなると、食べ物から上手にエネルギーを生み出すことができなくなるだけでなく、体にとって余分な水分や有害なものが体に溜まっていきます。
いくら食べてもエネルギーが足りない状態になってしまうため、結果として食べ過ぎからカロリーオーバーになってしまったり、余分な水分で体がむくんだりして、体重が増えてしまうのです。
スムーズにダイエットを行うためには、代謝をコントロールする必要があります。
では、どうすれば代謝をコントロールすることができるのでしょうか?
体質を知って代謝をコントロールしよう!
代謝は、自分の気持ちで自由自在にコントロールできるものではありません。
だからといって、代謝をコントロールする方法が無いわけではないので安心してくださいね。
代謝をコントロールするには、まず自分の体質を知ることから始めましょう。
一口に代謝が悪くなっている人といっても、大きく4つのタイプに分けられます。
食べ過ぎタイプ
しっかりごはんを食べたのに、すぐにおなかが空いて間食してしまうという人は「食べ過ぎタイプ」です。
「食べ過ぎタイプ」の人は、ついつい食事の量が多くなってカロリーオーバーになり、消費しきれなかったカロリーが脂肪となって太ってしまいます。
食べることが大好きな人が多く、便秘やおなか周りの脂肪に悩まされているのが特徴です。
ストレス太りタイプ
イライラを食べることで発散していたりしませんか?イライラすると食事の量が増えたり、甘いものをドカ食いしてしまったりする人は「ストレス太りタイプ」です。
「ストレス太りタイプ」の人には、不規則な生活を送っている人も少なくありません。
不規則な生活そのものがストレスになって自律神経が乱れ、代謝に悪影響を与えて太りやすくなってしまっています。
水太りタイプ
ぽっちゃりとした体型で、どこか締まりのない印象を受ける人は「水太りタイプ」です。
疲れやすく、運動することが嫌いなため、運動する人に比べて消費カロリーが少なくなりがちで、普通の量の食事でもカロリーオーバーになりやすいタイプといえます。
運動不足から筋肉の量が減って、さらに消費カロリーが少なくなるという悪循環にも陥りがちなので、早めに対策をしましょう。
消化器が弱っている人が多いのも「水太りタイプ」の特徴です。
冷え・貧血タイプ
それほど水分を摂っている意識はないのに手足や顔がむくみやすい人は、「冷え・貧血タイプ」です。
体の深い部分が冷えることで内臓の機能が衰え、代謝が悪くなってしまっています。
特に水分の代謝が悪くなると手足がむくみ、むくみによって血管が圧迫されてさらに水分の代謝が悪くなるという悪循環に陥る人が少なくありません。
慢性的な栄養不足から貧血になり、貧血が原因で血行が悪くなってしまっている人もいるので、まずは体を温め、栄養不足の状態を改善しましょう。
「冷え・貧血タイプ」は、冷え性の女性に多いタイプです。
体質改善には漢方薬がオススメ
では、体質を改善して代謝をアップするには、どうすれば良いのでしょうか?
おすすめは「漢方薬」を服用することです。
漢方薬は、様々な生薬を組み合わせて作った薬で、西洋薬のように即効性はありませんが、少しずつゆっくりと体質を改善するのに良いとされています。
数ある漢方薬の中でも、特に皮下脂肪に働きかけて肥満解消に効果があるとされているのが「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」という薬です。
おなか周りの脂肪が多く、便秘がちな人に処方されます。
「防風通聖散」には、胃腸の調子を整え、暴走している食欲を抑えてくれる働きもあるので、気になる人は一度ドラッグストアなどをのぞいてみましょう。
現在は様々な商品名で防風通聖散をベースにした薬が市販されています。
漢方薬は専門の薬局などで処方してもらおう
「体質が分からない」
「たくさん商品がありすぎて、どれを選べば良いのかわからない」
「自分に合った薬を処方してほしい」
という人は、漢方薬局に足を運んでみてください。
漢方薬局では、一人ひとりの体質に合わせて細かく薬を調合してくれます。
人によっては防風通聖散以外の漢方薬のほうが体に合う場合もあるので、市販薬をしばらく飲んでも変化が無かった人や、自分の体に合わないと感じる人は、一度漢方薬剤師など専門家のアドバイスを受けましょう。
中にはその場で煎じ薬を飲むことができるお店もあるので、身近に無いか探してみてくださいね。
参考公式サイト:KAMPO煎専堂
漢方薬の効果的な飲み方
漢方薬を飲むときは、次のことに気を付けましょう。
食前に飲む
漢方薬の効果を最大限引き出すためにも、食前などの空腹時に飲むようにしましょう。
これは、空腹時の方が漢方薬の成分がよく吸収されるためです。
ただし、空腹時に飲むと体調が悪くなってしまう人や、飲み忘れてしまったときなどは食後に服用しても構いません。
詳しくは服用する漢方薬の用法・用量欄を確認してください。
煎じ薬またはお湯に溶かして飲む
漢方薬は、煎じ薬にして飲むとより効果的だとされています。
とはいっても、毎日漢方薬を煎じるのは大変ですし、最近は顆粒になっている漢方薬もたくさんありますよね。
そんな時は、顆粒をお湯に溶いて飲んでみましょう。
最初は独特の味や香りにびっくりするかもしれませんが、体質に合った漢方薬であれば、それほど飲みにくさは感じないはずです。
漢方を上手にダイエットに取り入れよう
食事制限も頑張っているし、毎日の運動も欠かしていないのにどうしてか痩せない……そんな時は、少しだけ漢方薬の力を借りてみるのも一つの手です。
漢方薬は、体質改善に効果的なだけでなく、一人ひとりの体質や体調に合わせて細かく調合できるのが魅力でもあります。
気になる人は一度ドラッグストアや漢方薬局で漢方薬を購入してみましょう。
最近は、ドラッグストアでも漢方薬を購入しやすくなりました。
自分に合った漢方薬を選ぶときは、各メーカーの公式サイトなどを参考にしてみてくださいね。
参考公式サイト:Kracie 漢方セラピー