ショック!出産前と体型が全然違う……
出産前はスリムだったのに、妊娠中に太ってしまい、出産後も太ったまま……というママは少なくありません。
出産すれば自然と体重も減るはず!と思っていたのに、減るどころか逆に増えてしまったという人もいるのではないでしょうか?
妊娠前と出産後の体型の変化は、女性にとってはとても気になる問題ですよね。
できることなら妊娠前のスリムな体型を再び手に入れて、オシャレやおでかけを楽しみたい! と思っている人も多いことでしょう。
出産後、私たちの体はとても大きなダメージを受けています。加えて、ホルモンバランスも変化していますし、授乳という大仕事も待っています。
だからこそ、安易なダイエットは禁物です。
産後ダイエットをするのであれば、産後の体にも負担の少ないダイエットを行うようにしましょう。
どうして出産後に太ってしまうの!?
では、どうして産後に体型が元に戻らない・かえって太ってしまうのでしょうか?
考えられる大きな原因は次の4つです。
骨盤がゆがんでいるから
妊娠している時、女性の骨盤はママ自身の上半身の重さだけでなく、赤ちゃんの重さも支えています。
そして、出産の際に大きく広がり、その後は3か月から4か月ほどかけて少しずつ妊娠前の状態に戻っていきます。
この時、骨盤が正しい位置に戻らず歪んでしまうと、姿勢が悪くなったり、骨盤周りに余分な脂肪が付きやすくなってしまうのです。
骨盤の歪みは、腰痛や肩こりといった不快な症状だけでなく、内臓の働きが衰える原因にもなります。
妊娠中に皮下脂肪が増えたから
妊娠中、女性の体はとてもたくさんのエネルギーを必要とします。おなかの中に赤ちゃんがいるのですから、無理もありません。
妊娠中は、赤ちゃんを衝撃や冷えから守るため、妊娠前に比べて皮下脂肪が付きやすくなります。
このとき増えた皮下脂肪は、出産と同時に一瞬で自然と消えてくれることはありません。放置すれば当然産後太りの原因になります。
皮下脂肪=悪者というわけではないのですが、産後もスリムな体型をキープしたいのであれば、産後は無理のない程度に皮下脂肪を落とすエクササイズなどを行ってみるようにしましょう。
基礎代謝が低下しているから
妊娠中は体温が高い状態なので、基礎代謝もある程度高くキープされています。しかし、出産を境にホルモンバランスが変化すると体温が下がり、基礎代謝も低下してしまうのです。
基礎代謝は、私たちが何もしなくても勝手に消費されるカロリーで、基礎代謝が高い人ほど太りにくいとされています。
出産後は基礎代謝が低下しているので、妊娠中と同じ生活をしているとあっという間にカロリーオーバーになって太ってしまうのです。
ストレスが溜まりやすいから
慣れない育児はとにかくストレスが溜まります。特に一日中赤ちゃんと一緒にいるお母さんの苦労は、並々ならないものがあるでしょう。
ストレスが溜まると、どうしてもヤケ食いやドカ食いをしやすくなります。
このヤケ食い・ドカ食いが産後太りの原因になっていることもあるので、あまりストレスを溜め込まないようにしましょう。
食生活が乱れやすくなるから
出産後は、どうしても赤ちゃん中心の生活になりますよね。自分のペースで食事を摂ることも難しい毎日を送っているお母さんも多いと思います。
食事の支度も思うようにできず、出来合いのお惣菜やインスタント食品、コンビニ弁当などで手早く食事を済ませている人もいるのではないでしょうか?
しかし、出来合いのお惣菜やインスタント食品、コンビニ弁当などは高カロリー・低栄養のものが多く、毎食それらを食べているとあっという間にカロリーオーバーになってしまいます。
産後太りを解消するカギは、健康的な食生活にあると言っても過言ではありません。
今一度、普段自分がどんなものを食べているかチェックしてみましょう。
産後ダイエットを始めるタイミングと注意点
それでは、産後ダイエットはいつから始めれば良いのでしょうか?
「早ければ早いほど良いはず!」と思われるかもしれませんが、それは間違いです。
産後ダイエットを始める際は、次のことを意識してください。
産後ダイエットはいつから始めるのがベスト?
産後すぐの「産褥期」から産後6ヶ月ごろまでが最も痩せやすいとされています。
ただし、産後2か月から3か月までは体がまだ本調子ではないので、運動は控えてください。
以上のことから、産後ダイエットに適した時期は「産後3か月から6か月ごろ」ということができるでしょう。
産後ダイエットに無理は禁物!
「早く妊娠前の体系に戻りたい!」という気持ちもわかりますが、産後ダイエットに無理は禁物です。
出産を経験した女性の体は、交通事故に遭ったのと同じぐらいのダメージを受けていると言われています。
出産後すぐから産後3か月までは、筋トレ・有酸素運動ともに控えて、肩を回したり、足を曲げ伸ばししたりする程度に留めましょう。
厳しい食事制限・カロリー制限も厳禁です。
とにかく休養に努め、栄養のあるものをしっかり食べて、体を回復させることに専念してください。
また、産後3か月が過ぎても絶対に無理をしないようにしましょう。
産後ダイエットのポイント
それでは、産後ダイエットの具体的なポイントをご紹介しましょう。
産後3か月が経過したら、次の4つのポイントを意識してダイエットを行ってみてください。
カロリーオーバーに気を付ける
まず最初に気を付けたいのがカロリーオーバーです。
妊娠中我慢していたからと、食べたいものを片っ端から食べていてはあっという間にカロリーオーバーになってしまいます。
1日の摂取目安カロリーを目標に、色々な食材をバランスよく食べるようにしてください。
1日の摂取目安カロリーは、日本医師会のサイトで計算することができます。
摂取目安カロリーは、年齢や活動レベルなどによって異なりますが、授乳中の女性は2015kcal~2650kcalを目安に食事を摂るようにしてください。
育児をしながらだと落ち着いて食事を摂るのも難しいかと思いますが、そんな時は1日5回から6回程度に食事の回数を増やして食べるのも良いでしょう。
スナック菓子やケーキなどもたまには良いですが、基本は栄養豊富なものを食べるようにしてください。
ストレスを溜めないように心がける
1日中赤ちゃんと過ごすのは、いくら可愛い我が子とはいえ、それなりにストレスが溜まりますよね?
ストレスが溜まると、ドカ食い・ヤケ食いだけでなく、不眠や自律神経の乱れといった症状も出てきます。
また、寝不足の状態が続くと、満腹感を司るホルモン「レプチン」の分泌が減り、空腹感を司るホルモン「グレリン」の分泌が増えるため、食欲が増してしまいます。
ストレスの溜めすぎは産後太りを悪化させるので、積極的にストレス発散に努めましょう。
パートナーや実家に赤ちゃんを任せて気分転換に出かけたり、ベビーシッターを利用するなどして自分の時間を作るよう心がけてください。
軽く運動する
産後3か月になったら、軽い運動を始めてみましょう。体を動かすことで基礎代謝がアップし、痩せやすくなります。
家の中でできるエクササイズのオススメはヨガです。
ヨガはゆったりと無理なく動けるエクササイズなので産後の体にも負担が少なく、リラックス効果もあるとされています。
大きな音も出ないエクササイズなので、赤ちゃんが寝た後でも取り組みやすいのではないでしょうか。
自分のペースでダイエットする
産後ダイエットで最も大切なことは、自分のペースでダイエットすることです。
ママ友などと比べて「もっと痩せなきゃ!」「もっと頑張らなきゃ!」と自分を追い詰めることはしないでください。
出産という一大イベントを乗り越えた体は、あなたが思っている以上にダメージを受けています。
自分の体を労わることを第一に、無理のないダイエットを心がけてください。
目指せ出産前のスリムな体型!
産後太りは、生活習慣と食事を見直すことで解消することが可能です。
ぜひ自分に無理のないペースと方法で、産後ダイエットに取り組んでみてください。
産婦人科によっては、親子で参加できる産後ダイエットプログラムを実施しているところもありますので、お住いの地域で探してみるのもオススメです。